荒川沿岸の風物、旅の出会いなど、折々に綴る      
    
綿野舞watanobuの
風物記 2013  
    2013年6月14日  県北の名勝・笹川流れで

早朝、漁港の岩壁の先で海釣を楽しむ仲間がいて、行って見たら大きなキスが釣れていた

穏やかな朝の海 水面の縞模様がおもしろくて

毎年一年に一回、互いに健在を確かめ合う同期の仲間の会。

今年は県北の名勝・笹川流れが会場地。
第一日目の昨日は、有志で日本国に山登り、夜は、参加者全員が集って懇親会。
今回の会場は、日本海の海の幸料理がウリ、一同、食べきれないほどの料理に飲みきれないほど飲んで、ぐっすり。

であっても、年のせいか朝は早い。思い思いに海岸を散策すると、もっと朝の早い仲間は、朝釣りの真っ最中。

穏やかな朝の海、油を流したような海面に釣り糸を垂らしている。何年ぶりにつりに出たという人もいて、どうやら釣竿は錆付いているふう。それでも、結構、魚が喰いついている。
川の桜鱒釣りは、今季結局一尾もあがらなかった。それと比べたら、海の釣りは何かしら掛かってくれるから、退屈はしないだろう。
ただ、小物の雑魚ばかりでは、やはり満足感には程遠いのかもしれない。

仲間に、がんばって!と声をかけて宿に戻る途中、防波堤の下にハマナスの群落があって、今が花ざかり。鮮明な色でなかなか写真写りがいい。
シャッターを切っていると、宿の二階から仲間の声。砂浜を歩いている足取りに、昨日の疲れが相当出ているぞ、と言う。
なんの、なんの、これは、砂に足をとられただけで、ホラ、走ってみようか。これが世に言う、年寄りの強がりか。

朝食後、遊覧船に乗って名勝めぐり。何年ぶりだろうか。景色は変らない。人だけが変っていく。

それでも、カモメと遊ぶ仲間に、何十年ぶりの無心の笑顔を見た。半世紀以上付き合っていて、この笑顔を見られたのがうれしい。これからまた、毎年、この笑顔と会えるのがうれしい。
船中に、カモメをつかまえないでくださいという張り紙があった。
片手に餌を差し出して、もう一方の手でヒョイと捕まえる人がいるのだろう。何事にも手の早い人がいるもんだが、ご免蒙りたいものだ。

笹川流れ  昔、ここでキャンプしたことがあったっけ

ハマナスの花が、今盛り

遊覧船から 恐竜岩
 
カモメと遊ぶ仲間、無心の笑顔