荒川沿岸の風物、旅の出会いなど、折々に綴る 綿野舞watanobuの 風物記 2014 |
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2014年10月 Margoの運動会、そして四国路を巡る旅へ 19日朝9時 鳴門の渦潮に果敢に挑む小型漁船一艘 |
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18日午後6時半 明石海峡大橋の夜景 |
小学生の頃に、買ってもらっていた月刊誌に吉川英治原作の「鳴門秘帖」が連載されていて、主人公の若者が片手を上げて鳴門の大渦に巻き込まれる場面の挿絵だけは、不思議と今もよく覚えている。 その鳴門の渦潮を初めて見た。 早朝、鳴門海峡を眺めに寄ったら、この日は9時20分が干潮で、その前後が渦の見られる時間帯だという。 渦潮見学施設「渦の道」の開館時間9時を待つことにした。 子どもの頃、川では、よく渦を見た。深い岩の淵などで、水流の複雑なところには決まって渦ができ、夏の川泳ぎでは、わざと巻き込まれて喜んだりしていたし、小さい子などは巻き込まれて溺れそうになったりしたものだ。 その頃は、流れるはずのない海に渦ができるとは、不思議でならなかったが、今回、改めて海の水が流れていることを実感した。 「鳴門秘帖」に描かれたほどの大渦でなかったのは残念だが、それは仕方がない。 祖谷のかずら橋は、やむをえないことだが見事に観光地化されていた。 もっと秘境らしさをと、奥祖谷へ向ったが、予約しておいた石鎚山麓のケビン村に到着が間に合わなそうで、途中で引き返した。 かずら橋よりも感歎したのは、祖谷渓の深いV字谷を走る車道の遙か上方に集落が見えたこと。 急斜面の山腹に張り付くようにして人々が暮らしている。 石垣を積んで、耕地を開き、道を作り、住まいを建てて暮らす。営々と築かれた集落が点在する山腹、生きることの凄さ、力強さをそこに見たような気がしてただただ恐れ入るばかり。 祖谷渓から石鎚山の麓に至るルートは、いつもの如くナビ任せ。 そして、いつもの如く、とんでもない道。国道319号。 対向車とのすれ違いもままならない山中道。 昨秋の国道399号とほぼ同じ感じ。 帰宅してからネットで調べてみたら、四国のR319も、山形県のR399同様、酷道愛好者には垂涎の道だったよう。 そういえば、ルートナンバーもそっくり。3百番台の9番には要注意!! 石鎚山から下山して、せっかくだからと、帰路はしまなみ海道を通ることにした。 この道、マラソン大会やサイクリング大会で通行止めになることがあるらしい。 サイクリング大会は数日後だったので幸いだったが、その際は、他の2本の本四架橋にお回りくださいと案内ポスターがあった。 本四架橋3ルートの同時着工は、昭和40年代。 ちょうど自分が生きてきた時代。 この時代の日本の活力を今となっては懐かしく思う。 帰路、山陽道、阪神、名神、北陸道と通ったが、物流トラックのおとなしさに驚いたり感心したり。 かつて、物流のトラックがびゅんびゅん飛び交っていた時代、そんなに昔ではないような気がするが、あの頃は危険ではあったが、反面、日本に活力があった。 今は、高騰する燃料コストを抑えるためではあるのだろうが、とにかく、皆、おとなしくなった。 昔の少々乱暴でも活力のある時代が懐かしいと言うのは、老い人のノスタルジア。 勿論、安全な秩序立った今のほうがいいに決まっている。 環境の変化に適応して自らを変えていける者だけが、新しい時代に生きていくことができる。 これは、生物の進化の鉄則だが、個々の生物種にとどまらず、社会全体にも当てはまるだろう。 燃料高騰、少子超高齢化と、日本の環境変化は世界のトップを行く。 その変化に適応して日本社会が変ろうとしているのなら、人間社会の進化のモデルを、今、日本が示そうとしていることになるだろう。 旅は、人を思考深くさせてくれる。 一年ぶりに会ったMargoは、随分成長していた。 運動会での真剣な表情、動きぶり、普段の姿とは別のMargoを見せてもらった。 旅の最終日のその日に、Margoの絵が京都美術館別館に展示公開されるというので、帰路、再び京都に立寄って、平安神宮近くの美術館でじっくりと眺めてきた。 沢山の絵の中で、なかなかの存在感を示していた、と思うのはこれは、親バカならぬ爺バカの極み。 京都に来たらニシンソバと、近くの蕎麦屋に寄ったら、昨秋、錦市場の近くで寄った蕎麦屋と同じ名の店「権太呂」。 主に尋ねたら、京に3軒あるとか。 昨日のことも忘れるというのに、一年前の蕎麦屋の名をよく覚えていたものだと、妙に感心したのはOkkaa。 |
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19日朝7時過ぎ 鳴門海峡は川かと思うほどの流れ |
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鳴門の渦潮 大橋の下、「渦の道」の観覧室窓越しに |
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19日 祖谷のかずら橋 |
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谷間に架かる太い蔓のかずら橋 |
遙か天空、急斜面に暮らす集落 |
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19日国道319号線 酷道ファン垂涎の道 |
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20日午後6時少し前 しまなみ海道は来島海峡の夕景 |
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18日Margoの運動会、混戦の棒引合戦で大わらわ |
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運動会の華、6年生の組体操 観衆は感動の涙、涙、涙 |
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21日京都市美術館別館 児童絵画展 |