更け行く秋の庭

秋の庭は、静かに変化している。
春庭のように激しく移り変わることはない。だから、わずかの変化をカメラに収めて、貯めこんでいく。
気がつくと、9月の「ブドウの秋庭」以来の写真がだいぶ貯まっている。それだけ秋も深まったということか。

まずは、アケビから。左は10月初旬の五葉のアケビ。子房も五つ付くが、それらが全部育つことは稀のようで、多くても三房くらいの実になる。みずみずしくておいしい。皮も薄い。早くて9月下旬から実が成りだす。今年は豊作で、ずいぶん食べた。
右は、それよりやや遅れて実になった三葉のミツバアケビ。この辺りの山には普通にある種類。子房は三つ付くが、育つのは一房くらいで、たまに二房の実を山で見かける。五葉のアケビより少し味は劣るようだが、皮は厚く炒め物などの食材になる。
     
アケビを楽しんでいるうちに、猫額苑の秋は少しずつ深まって、次第に彩を豊かにしている。
秋らしく、地面にキノコも生えてきた。Margoが植物図鑑に興味を示し始め、毒キノコの頁もよく見ていたのを思い出した。
それで、このキノコの写真をメールで送ってやった。ドクベニタケ、名前の割には、毒はないとある。が、食用にはならないらしい。
 
ヤマボウシ
 
ムラサキシキブ (コムラサキ)
 
マユミ
 
ヤブコウジ
 
ナンテン
 
ドクベニタケ
そして、今日16日は、毎年恒例の鮎を食べる会。
今年は、7日間しか鮎釣をしていなかった。その上、極端に不漁の年だった。原因は、解禁前の出水による幼魚の流れ、そして、期間中の大雨による出水、濁り。さらには、9月に入っての渇水。鮎は全然太れずに小型のまま。そんな鮎でも、毎年、心待ちにしてくれている友人がいる。
今年は、鮎は少々、あとは、燻製やら焼き芋やら。

 ダッヂオーブンを七輪にかけ、サツマイモを
 中に入れて、炭火でガンガン焼くと・・・・

 おいしい、おいしい焼き芋のできあがり。
 これがまた、めっぽうおいしくて。
 ダッヂオーブンの焼き芋、お勧めです!!

ジャガイモも、タマネギも全て自家製
 
この燻製器は友人の手作り
これまた友人から戴いたヤマザクラを
チェンソーでスライスして燻製チップを作る
 
そして、鮎を食べる会
今年の鮎は、形も数も、おそまつ!!
写真を撮り損ねてしまったが、隣人のKさん
が捕ったカワガニが、珍味で好評だった
鮎を食べる会がなぜ猫額苑かというと
燻製器に七輪に、アウトドアの遊びを
この庭の片隅でできるように、竹デッキのテラスを作ってあるからなのです。
つまり、猫額苑の楽しみは、大人の遊びアウトドアの場でもあるのでした。
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猫額苑 四季   ねこのひたいのにわ  2011
文字通り狭い我が家の庭
綿野舞watanobu流ガーディニングを始めて5年
苔庭を中心に、花、木、草、実、そしてバンブーデッキ・・・と
独り悦に入っている庭、自己満足の極み