6月 塀垣完成 

3年がかりの塀垣作りが、ようやくほぼ完成した。
山林の竹林からとった材料で、すべて手作り、宅地の道路に面してコの字に囲う。
ホームセンターで購入した角材を骨に、竹の細枝を縦横に組ませて、竹材で押さえ、屋根をつける。
なかなか手間のかかる仕事で、3年前に作り始めて、気ままに伸ばしてきて、本日ようやく完成。

お手本は、京都のとある庭園
もちろんプロの庭師の作
それをカメラに収めてきて
なんとか真似をしてみたが
そこはそれ、かなり素人っぽい
当たり前といえば当たり前のことだが

こんなふうに竹の小枝をはさんでいく
プロの作品は、小枝の節の長さが揃っていたが
それは、どうにも真似のしようがない
それに、小枝はもっとビッシリと詰まっていたが
スピードアップと材料節約のため、
かなり粗く詰めてある
透け透けの分だけそれなりの趣があるのではと
自画自賛している 
今日は、いよいよ屋根を取り付ける工程
まず、屋根板を載せるためのコマを10個ほど作る

これがまた、結構手間のかかる作業で
電動丸鋸やら、電動カンナやらを使ってつくる

隣家の本職大工さんが、余分にあるからなどと言って
工具を下さったり、使い方を教えてくれたり

こちらは、いいかげん建設株式会社みたいなもんで
プロの目に触れるのは恥ずかしいやら、ありがたいやら 
できたコマをこんなふうに横角材に取り付ける

屋根に傾斜をつけるために、こんな小難しい工程が入る
 
そのコマの上に板材を打ち付けて
さらに、屋根の峰に丸竹を削ってのせる 
塀の角の所は、こんな風になる
ここがいいかげん建設株式会社のこだわりの箇所

塀垣には、クレマチスなど蔓ものを這わせる
向って左側の塀垣には、アケビを這わせる予定
 
3年前に作った塀垣には、すでに
ブラックベリーを這わせている

蔓類を這わせやすいのが、このつくりの特長
妙にマッチしている 
内側から見ると、こんな具合
下が透け透けなのは、閉塞感を出さないためと
下から草木を外に向けて伸ばすためと
積もった雪を下から排出するため
 
6月の庭仕事のメーンは、庭木の刈り込み。
まずは、白花の咲き終わった大ツツジを刈り込んだ。

この後、樹勢の強い木を中心に刈り込む。松の剪定もある。
基本は、強きをくじき、弱きを助ける。
猫額苑は狭い、共に日が当たるよう、日光の独り占めは許さない。
だから、樹勢の強い木は、かなり切り詰められる。
このときばかりは、私は、播随院長兵衛になる。

鋏を持つと、ついつい鋏みすぎてしまうのが玉に瑕。
鋏は自分で研ぐ。だから、切れ味がよくなると、つい嬉しくなって切りすぎてしまう。
半年も床屋さんへ行ってなくて髪を伸ばしている身でありながら、樹木は、思い切り鋏む。
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猫額苑 四季   ねこのひたいのにわ  2012
文字通り狭い我が家の庭
綿野舞watanobu流ガーディニングを始めて6年
苔庭を中心に、花、木、草、実、そしてバンブーデッキ・・・と
独り悦に入っている庭、自己満足の極み