猫額苑 四季   ねこのひたいのにわ   2014
文字通り狭い我が家の庭
綿野舞watanobu流ガーディニングの苔庭
だったはずが、最近は果樹園のようになって、それでも
独り悦に入っている自己満足の庭
 
  2014年12月17日  どうやら根雪  師走の庭便り

身体も道具も、雪かきの態勢がまだ整っていない中、12月6日のいきなりの降雪

それでも 庭木の雪囲いは12月2日までに万全の態勢

此処の所数年、庭木の雪囲いは堅固に行っている。

材料は、山林の竹材。
今秋は、特に竹林の間伐材が多く出たので、豊富に竹を使った。
秋に切った竹は、丈夫で長持ちする。
因みに、春に切った竹は、すぐに虫が喰いついて穴だらけになり、2年もすればぼろぼろになる。

竹材を縛る縄は、ホームセンターで売っているビニル縄。
この縄は、一度使った縄でも何年も使える。
よって、材料費も労賃もタダ。

11月のこと、玉椿の雪囲いを縛っているところへ、ちょうど親しくさせてもらっているプロのFさんが通りかかった。
私の縄縛りを見て、そこは、そうするよりこうしたほうがいい、などと、縛って見せてくれた。
それを見本にして、見よう見まねで縛ってみると、なるほど、按配が実にいい。
使う縄の量は、私のこれまでの縛り方の約半分。
それでいて、結び目の締まり具合は、これまでよりきつい。

これがプロの職人技というものか。

で、それ以後、庭木の囲いは全て習った方式で縛った。
結果、去年使った縄がかなり残った。
木が育った分、囲いが大きくなり、縛る箇所も増えたにもかかわらずだ。

何事にも、プロの技というものがある。
学んでなお道遠し、か。


さて、そんな具合に庭木の囲いをしている私を見て、隣家のWさんは、笑いながら冗談を言う。
隣で雪囲いをしっかりしてもらうと、雪が少なくていいなどと。

確かに、去年も一昨年もそうだった。

今年も、Wさんのために雪囲いをしっかりしたなどと、冗談を言い合ったりしていたら、案に相違して、思いの外に早々と大雪が来た。


すでに、庭木の雪囲いは万全の態勢だったので安心だが、そのほかの支度は、まだしていなかった。

スノーダンプは、車庫の奥の縁の下に格納したままだったし、樹木や庇などの雪を払う雪かき棒は、車庫の棚の一番上に吊るしたままだった。

12月6日の朝起きて見たら、積雪は50センチはあった。
この日ばかりは朝風呂にも行かず、格納してあったスノーダンプや雪かき棒を取り出して、朝食後、今季初の雪かきに取り掛かった。
この日は、終日雪が降り止まず、結局、夕方に再度雪かきを行い、いきなりの朝夕2度の雪かきをやむなくされた。


降雪の早い年は、一旦雪が消えて年内に根雪になることは少ない。
今回も、そんなものだろうと高をくくっていた。

豈図らんや。
今年は、どうもこのまま根雪になりそうな雲行きだ。


早々の雪には、早々の冬篭り。
ありがたいことに、先輩や友人から、毎年生鮭を頂いている。雪の庭で、塩引を乾したり、燻製を作ったり、のんびりと冬篭りを決め込んでいる。

鮭の匂いに惹かれたか、イタチがチョロチョロと遊びに来たのには驚いたが、なんともその姿の愛らしいこと。
来るものは拒まず、去るものは追わず、だ。


それにしても、10月にドライブした四国山地では、想定外の降雪で大被害が出た。
あれだけの急斜面の高所に暮らす人々の苦労が偲ばれる。

6日のいきなりの降雪にも、この通り、間に合った

玄関前の桃の枝も、重い湿雪にしっかりと耐えている

玉椿の生垣には、かなりの手間をかけて、完璧

少々降雪の収まった12月8日の猫額苑、枯木に雪の花

その8日に、あわてて燻製所にヨシズを張り巡らせた

15日、どうやら今年も鮭の燻製はうまく仕上がったよう

Y先輩のご夫人直伝の塩引作りも、我ながら腕が上がってきたような
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