Before

After
まずは、山林への入口通路
ここは春、タニウツギの花のトンネルだったところ
今は、人の背丈ほどに夏草が生茂り
まるでジャングル
どこが道かも定かならず

そこを刈払うと

木漏れ日の射す、緑のハイウェーが出現

木々のトンネルを抜けると
そこには・・・・・
梅園とアジサイ園、草の海から救い出してあげた気分。 アジサイは、昨年の剪定が強すぎたせいで、今年はうまく咲かせなかった。来年に期待している。 そして、ワラビ園。ここは6月末に刈って、今回は刈らない。夏に育った葉から、これから胞子が飛んで、来年のワラビになる。

まるで床屋さん帰りのように、木々が清々としている
足を踏み入れるのさえ躊躇われた一帯の夏草繁茂を想像できるだろうか。

ヤマザクラの大木を中心に、クリ園が広がる。
そして、来春草々、カタクリが群生する。
   
早生のクリが熟している。早速Okkaaがクリ拾い。帰宅して、ゆでグリにして、いただいた。小粒ながら、甘みがあり、食べ始めると止められない。
この後、中手、晩生と順次クリが実っていく。どの木も素朴な品種で、店頭に並ぶような最新品種には劣るが、それなりに味わいがある。それに、かなりの老木になっていて、収穫量は少なく、ちょっと拾って、ちょっと食べるのに、ちょうどよい。
  ふと、軽トラの車輪の足元を見ると
どこかで見たような可憐な花が一輪

なんと! 大朝日岳で見たイワオトギリでは!!

オトギリソウ、路傍に咲く花、どこにでもある花
高山に咲けば、めずらしがられて、
路傍に咲けば、どこにでもある花

それではあんまりだということで
カメラに収めた
大朝日岳のときと同じように
 
トチバニンジン
赤い実がきれいなので
刈らないで残しておく
ほかにも
マムシグサ ギボウシ
山林の彩りに残した
これで今年の山林の手入れが終わったわけではない。倒木、落ち枝がかなりある。それらを片付けて、まとめて積み上げる作業が残っている。できれば、立ち木を少し選って、日当たりも確保してやらなければならない。チェンソーの出番だ。秋の間においおい進めていくことにしよう。 
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里山の自然保持には、それなりの手間がかかる。
中でも夏草の刈払いは、毎年の一大行事だ。
今年も8月24日から始めて、今日9月7日でようやく終わった。1日3時間の作業で6日間かかった。
2ha余の山林を隈なく舐めるように、刈払い機で撫でていく。
この作業を抜くと、里山は一挙に荒れ出す。そんな山林も周囲にチラホラしだしている。
一度人の手を入れた里山は、手を入れ続けなければならないのだが、ご多聞にもれずの高齢化だ。
何の将来展望もないままに、毎年、刈払いを続けている。
だが、そこには、ささやかな里山からの贈り物があり、替えがたい楽しみがある。
だから、やめられない。

クリ園 夏草の刈払い