幹の直径40センチほどの老木だが、10年がかりくらいで、ここまで形を整えた。この日は、中央の心(シン)を更に切り詰めて、ようやくいい形に整ってきた。このくらいになれば、短い三脚梯子でも手が届いて、摘蕾・摘果、剪定などの手入れがしやすくなる。もちろん果実の収穫も。
 
切り落とした幹の心(シン)。
数年前に切り詰めたところから新梢が伸び放題になっていた。ストレートに伸びている細木がそれ。
  これも、何十年も放置されていた柿の老木。
まっすぐに上に伸びていて、柿の実は、はるか上方に生るものの、収穫は不可。

去年の秋、下から1.5メートルほどのところで二股になっていた一方の幹を、切り落とした。今年の春に、切り口から新梢が無数に出てきた。

来年、もう一方の幹を切り落とす。そして、新梢の中で横に広がりそうなのを残して伸ばす。

老木は、このようにして、何年かかけて形を整えていく。果樹の手引書によると、幹の心(シン)を切りとると、柿の木は、若返るのだそうだ。
我らはそうはいかない。うらやましい限りだ。

それにしても、何十年も放置した果樹の整姿は、息の長い作業。のーんびりやろうと思っている。
  これは、サクランボの木。植えて約10年。若木から整姿をしたので、形はある程度整っている。剪定にも時間はかからない。
 
しかし、折角こうやって手入れをしても、実を食べたことがない。
ちょうどよい頃にサルがやってきて、もいでいく。
どうしようもない。
  これは、富有柿の木。 これも若木から整姿してきているので、剪定しやすい。

しかし、この柿の実も、いくら生っても熟す前にサルにやられる。
まだ一度も食べたことがない。
  そこでOkkaaが、サル知恵を働かせて、ピラカンザスのトゲトゲの枝を富有柿の実の周りに置いてみた。まったく効果なし。
この程度の障害物は、サルにとっては何の障害でもないらしい。
とうにもならない。 
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12月7日、降雪前のこの時期、氷雨の日が多いが、今日は時に薄日が射す曇り日。
久しぶりに、山林の果樹の手入れに出かけた。
椎茸がもう収穫頃と期待して林の中のホダ木を覗いて見たら、見事にサルにやられていて、全滅。
ホダ木を井桁に組んでネットをかぶせておいたのだが、ちゃーんとネットをめくって入っていた。
どうにもならない。
さて、本題の果樹だが、梅の木だけは、11月のうちに剪定が済んでいたのだが、柿の木とサクランボの木の剪定がまだ終わっていなかった。
出かける前、鋸の歯も、チェンソーの歯も、ヤスリをかけて研いできた。お陰で、切れ味良く、その上、天気も持って、何とか、今日終わらせることができた。

果樹の剪定