ここは、来春、カタクリ園になるところ
こうやって、毎年、草を刈り払っておくと
カタクリがどんどん増え、広がってくれる

右手奥の草むらは、ワラビ園
6月の末に、一回刈払って
その後に伸びたワラビは、このままにしておく
このあと、胞子を飛ばして
来年のワラビの元になる 
一日目の終了間近、左手人差し指に、ジカッと強烈な痛みが走った
草薮の中の蜂の巣に草刈機を突っ込んでしまったらしい
指を喰いちぎられたかと思うほどの痛み
帰宅して薬を塗って冷やしたが、痛みは翌日になっても消えない
このままにしておくわけにもいかないので、翌日、殺虫剤をもって退治に出かけた
蜂共を追い払って草薮の中を覗くと、
垂れ下がった栗の木の細枝に、立派なスズメバチの巣
スズメバチに2度目刺されると命がないとかの話もあるが、我が家のOkkaaは2度刺されても、別条なく生きている
しぶといものだが、さて、自分はどうなのだろう? 
蜂の巣はそのまま放置して、二日目の作業を終え、その翌日、三日目の作業に行ってみると、なんと、蜂の巣は跡形もなく食べられていた
中に、丸々と太った蜂の子がビッシリ入っていたので、大変なご馳走だったに違いない
食べたのは誰?
と思って、栗の木の下を見たら、栗のイガがビッシリと敷き詰められたようになって踏み荒らされている
猿公の集団がやってきたのだ
下草を刈り払ってもらって、食べやすかったに違いない
そのうえ、栄養満点の蜂の子まで用意してもらって
これが、物語の世界だと
何かお礼が届くはずだが、現実は、そんなわけもないか 
めげているわけにもいかず、刈払いは続く
一年でも刈払いを休めば、里山はあっという間に藪の山に変わる
去年の冬に幹を切り落とした柿の木からは、新梢がゾックリと出ていた(写真の左)
これを伸ばして、晩秋に整枝してやる
そうやって、寸の詰まった横広がりの柿の木に仕立て直そうという算段だ
が、柿の実の収穫もまた、猿公との競争になるに違いない
今年は、奥山の実生りがよくないということなので、熊たちも出てくるに違いない
狩猟免許を取ろうかと言ったら
Okkaaに一発で反対されたし、さて、どうしたものか 
栗も柿も、母が細々と我ら兄弟の学資を紡ぎ出してくれた元なのだが、その役目もとうに終えている
猿や熊の寄り木にならないように、そろそろ始末するときにきている
幸い、ヤマザクラの大木が育って、
その子木たちも、たくさん芽生えてきている
この大木の桜をコアにして、ヤマザクラをはじめ、さまざまな花木を植え
花の山に切り替えようかと、今、構想している
今年から着手して、あと10年で何とか形にしたいと思っているのだが・・・さて
今日で、刈払い6日目
あと1日か、2日で終了だ
もっとも、午前半日の作業だが 
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里山の世話は、まるで、野猿公園の管理人
毎年恒例の夏草の刈払いを始めた
スズメバチに刺されながらの大汗作業だが、猿公たちが待ちかねたようにやってきて
早生の栗の木に群がり、青イガもすべて落として食べ散らかして行った
大汗かいてやっていることは、まるで、野猿公園の管理人だ
まさか、猿公たちから感謝状が届くわけもなかろうし、
これじゃ、どうにもならない

林間記2012    夏草の刈払い