2013年4月9日 カタクリ咲き始め、春の息吹が
山林に、ようやく春が来た。
雪融けの早かった所から、カタクリの花が咲き始めた。なんともいえない柔らかい色合いで。
今日一日の間にも、続々と咲き始めている。今度の土・日あたりが見頃だろう。
一面のカタクリ園は見事なのだが、あっという間に終ってしまう。盛りは、一週間というところだろうか。
今年は、林を切り払って日当たり抜群となった山林、果たして、カタクリはどんなふうに群生してくれるやら。
ひと足早く咲き始めたコシノコバイモは、今が盛り。
群生するキクザキイチゲ、ほとんどは白花だが、たまに紫花がある。混じって咲くところを見ると、色の違いは土壌の違いのせいでもなさそうだ。タチなのか。
とにかく、早春の花は、みな急いでいる。周りの草が芽を出す前に、するべきことをしてしまおうという魂胆だ。セカセカという音が聞こえてくるような気さえしてくる。
この時期の山林、変化が早い。三日も見ないうちに緑に覆われる。だから、とにかく急がなくちゃあ、というわけだ。
水辺では水芭蕉も咲いている。今年は、数株、何者かに根元から折られてしまった。
詳しい友人の話では、冬眠開けのクマは、下剤代わりによく水芭蕉を食べるとか。
その話を聞いて、あらためて周りの土をよく見てみたが、特段、足跡が残っている様子もない。
これほど、水芭蕉を荒らされたのは初めてだ。
切り払った老木の下には、次の世代が芽吹いている。山桜の幼木、実生で殖えたものたちだ。
この幼木を、これから育てていく。まずは、草刈機に引っ掛けないように、目印の竹棒を立てた。
これから10年、手入れをしていこうと思っている。木の生長は10年がメドだ。人もそうなのかもしれないが。
こちらは、3年前に岩木山の麓の苗木屋で買った、シダレザクラ。細い一本木の幼木だったのが、厚い積雪にいじめられながらも、しっかりとした木になっている。
花を見せてくれるのも、そんなに先ではないだろう。
もちろん、この苗木は接木苗だから、実生よりは成長が早い。実生の山桜が花をつけるのは、果たしていつか?それも楽しみの一つ。
  今年の山林若返しを記念して、先日のドライブで、信州あんずの里で桜苗木を買ってきた。「啓翁桜」というのだそうだが、すでに花をつけている。
このあとも、桜だけでなく、様々な花木を植えて、栗柿の山林を花木の山林に切り替える。

林間記 2013

山間台地の小規模な扇状地にある山林
早春の山野草、山桜、筍蕨の山菜、栗柿の果実などなど
目と口を楽しませる、ここは、我が家の自然遺産
里山保全のアウトドア活動の場