林間記 2013

山間台地の小規模な扇状地にある山林
早春の山野草、山桜、筍蕨の山菜、栗柿の果実などなど
目と口を楽しませる、ここは、我が家の自然遺産
里山保全のアウトドア活動の場
 
 
2013年11月1日  山林の柿 猿害に遭わずセーフ
この日の午後は、柿もぎです。
立木を切り払った野原に残した柿の木1本、猿の集中攻撃に遭うかと半分覚悟していたのですが、ある日、猿の見回りに来たという知人が、親切に秘密の猿結界?を教えてくれたのです。
それが功を奏したのか、見事、猿害を免れることができました。
もっとも、今年は近辺のどこも猿の襲来はまだだそうですから、単に、山の実ものの生りがよかったせいなのかもしれません。
いずれにしろ、猿害を免れて、ホッとしています。
日当たりがよくなったせいか、これまでになくよい出来で、地面に届くほどに実が垂下がっています。
猿の襲撃は免れたものの、代わりに狸がやってきて手の届く枝の実をいくらかは食べて行ったような跡があります。
竹林の手入れをする前までは、そこを棲家としていた狸たちなので、ま、それくらいは大目に見てやることにしました。
先日収穫した畑の若柿が250個で、山林のこの古柿の収穫は、その倍を超えて、520個くらいあったとか。Okkaaが、一つ一つ数えているのです。
何しろ、一個ずつ、皮をむいて干し柿にしたり、ヘタに焼酎を塗って渋抜きをしたり、その作業は、Okkaaの専業なのです。
数も大きさも、今までにない出来で、これは日当たりがよくなったせいにちがいありません。
収穫の終った柿の木は、例によって剪定です。
春にK先輩から、この木を見てもらっていて、大体の剪定の方法は聞いてあります。
その後、少々剪定を始めたのですが、すでに花芽がついた後だったので、惜しくなってやめたのでした。
今回は、枝枝への日当りを考えて、思いっきり鋏と鋸を入れたので、来年は、数はともかく、大きな実になってくれると思います。
専門家のK先輩の柿には及ばないと思いますが。
それにしても、この柿の木、60年は越える老木で、伸び切ってしまって収穫しようにも手も届かない状態だったのですが、今から10何年か前、思い切って2m足らずのところで幹をブッツリと切ってみたら、そこから若枝が伸びて、今のような形になったのです。
柿は、切られれば切られるほど若返ると果樹栽培の本に書いてありましたが、本当ですね。
我々も、そうだといいのですが、そうはいかないですよね。 
    そこで、もう1本の老木も、一昨年、幹を断ち切ってやったのですが、それが今は、若枝をどんどん繁らせています。
この木は、もう少し様子を見てから枝を剪定します。
上に伸びる強い枝は切り取って、横に伸びる枝を残す予定です。
庭木もそうですが、剪定のコツは、強きをくじき弱きを助けることです。まさに幡随院長兵衛の気分です。