林間記 2014

山間台地の小規模な扇状地にある山林
早春の山野草、山桜、筍蕨の山菜、栗柿の果実などなど
目と口を楽しませる、ここは、我が家の自然遺産
里山保全のアウトドア活動の場
 
 
2014年3月23日  早春の山林で・・・春の恵み第1号

実生の山桜の幼木は、不思議な力と技を持っていて、積雪にも折れも曲がりもしない

どうやって雪の圧力を避けたのか・・・奥の三角は購入苗木の雪対策


お彼岸の墓参りついでに、山林に寄ってみた。


去年のちょうど今ごろ、老木を切り払ってもらった後、初めての冬を越したことになる。


山桜の幼木たちには、何の雪対策もしないまま放置して雪の下にしたのだが、果たして無事だったかどうか気にかかっていた。

多分、雪に押しつぶされて曲がっても、雪が融けたら、そこからまた立ち上がってくるのだろうと、それぐらいの逞しさは期待していた。

ところが、そうではなかった。

押しつぶさるどころか、まだ厚い雪の中で、直立して林立している。

予想以上のたくましさだ。

降りかかる雪を振り払う何か特別な技というか力というか、そういうものが、実生の自然木には備わっているようだ。

購入して植えつけた花桃の苗木などには、昨秋のうちにちゃんと三角錐形に添木をして雪対策を施している。
過保護そのものだ。初めから自然木のような逞しさはないものと決めてかかっている。


いつかY先輩が、人工孵化の鮭の子と川底で自然孵化した鮭の子のたくましさの違いを感歎の体で話していたが、樹木にもまったく同じことが言えるのだろう。

だから人間も・・・と、言いたいのだが、これはなかなか難しい。


それはさておき、Okkaaの主目的は、蕗の薹にある。

日当たりがよくなったせいか、雪の融けた地面には、びっしりと丸い蕾の蕗の薹が顔を出していた。
これまでにない多さだ。

袋にいっぱい採っても採りきれない。
残りは、もう少し大きく伸ばしてから採ることにした。


持って帰って、早速初物を天ぷらや蕗の薹味噌にして食べた。

苦み走った春の香り、我が家の山林の恵み第一号は、毎年欠かせない早春のこの味。

これを食べると、長い冬が終ってようやく春がやって来た感がする。


一昨日の食卓に上がったタケノコが、昨年からの保存ものの最後だとOkkaaに告げられた。
あとひと月もすれば、旬が食べられる。
昨年、Kazuさんから分けてもらった籾殻を敷いたせいで、竹林も見違えるようにきれいになってきた。
4月に入ったら、竹林の手入れを始めよう。

これからの山林の草木は、動きが速く、目と手が離せない。


カタクリの花盛りを心待ちにしている皆さん、もうしばらくお待ちください。 

雪の融けた地面には、蕗の薹が顔を出していて 

Okkaaは早速、初物の蕗の薹を摘んで歩く

先着の収穫者がいたらしく、食い散らして・・・野ウサギだろうか

これまでになく整った竹林、Kazuさんからの籾殻の効果

雪の残る竹林も、いい風情 

竹林の地下からは清水が湧き出していて、その流れの先には・・・ 

・・・早くも、ミズバショウが芽吹いている