林間記 2014

山間台地の小規模な扇状地にある山林
早春の山野草、山桜、筍蕨の山菜、栗柿の果実などなど
目と口を楽しませる、ここは、我が家の自然遺産
里山保全のアウトドア活動の場
 
 
2014年4月19日  山林はカタクリが満開

今が見ごろ、一面びっしり

てんでに踊り


山林は次々と花たちが入替わっています。


早かったのは、蕗の薹。一面の蕗の薹の花畑。それが4月1日のこと。

気の早いミズバショウやキクザキイチゲが咲き始めていたのはその頃。


4月7日には、キクザキイチゲが群生。白花が多いが、紫花もたまに点在していて探すのが面白い。

コシノコバイモも、その頃が花盛り。
ひっそりと隠れるように咲いているが、よく見てみると、気品があるというか、なんというか、とにかくなかなかの花。


そして、その頃蕗の薹は、エンゴサクに主役交代。

山林一面を、もやもやっとした霞がかかったように、エンゴサクが覆う。
その霞の中で、カタクリが咲き始めたと思っていたら・・・



今日、行ってみたら、一面のカタクリ。まさに満開。

弥彦山裏参道で山中一面のカタクリを見たときは、こりゃかなわない、我が家の山林の負けだと兜を脱いだが、何の何の。

今日こうやって眺めてみると、なかなかどうして負けてはいない。
日当たりがよいだけに赤紫の色が濃い。
それに踊り方もうまい。

おみごと、日本一!!

花は褒めてやらないと育たない。


カタクリの頭上には、今までこんなに花をつけたのを見たことがない桜桃。
これは一本の木で受粉できる木だそうだから、実生りが楽しみだ。問題は猿対策。

それはさておき、古株の桃、私の人生を越えた木なのだが、これまで日陰でやっと息をついてきた。
それが、もう日陰になることがなくなって元気を吹き返し、赤ピンクの花を咲かせている。
今年は木にも元気が出るだろうか。それとも、急な紫外線で逆に弱らなければいいが・・・。



コブシも今が盛り。その隣には、早咲きの山桜。

山桜は何種類かあるようで、咲く時期がかなり違う。
今咲いている早い花は桃色が濃い。

山林のシンボルツリー、大木の山桜は、開花が最も遅く、毎年5月の連休に咲くので、まだ蕾。

育成中の実生幼木は、今年は花付きが少ない。おそらく、木を大きくしようという魂胆に違いない。
木には木なりの戦略がある。


驚いたのは、ユキツバキ。
これまた、今までこんなに花のついたのを見たことがない。
山林の片隅の日当りの悪いところで、徐々に勢力を失いかけていたところ、昨年、突然日陰を作っていた木々が切り払われて日の当る場所に出た。
嬉し驚いて、せっせと花芽をつけたらしい。



そんなこんなで、昨冬、古木をすべて切り払ってもらったお蔭で、山林の様相は様変わりです。

一度人間の手が入った里山は、やっぱり人が手を入れて管理しなければダメなのです。
自然のままということは、荒れ放題ということです。

古木の切り払いに尽力してくれた旧友のTさんは、代々の大林業家です。
家業としての林業はなかなか難しい時代ですが、せめて、時間のある我々だけでも、できる範囲で里山の整備をしておきたいものです。

Tさんに、ぜひ山林のこの変わりようを見てほしいと思っています。


今年は、竹炭を作ってみることにしているので、今日はそのための竹材を短く切って乾かしてきました。

それと、Manaby君に前から頼まれていた燻製用の桜材を作っておきました。
山桜の丸太をチェンソーで10cmくらいの長さにぶつ切りして、それをコンロにかけるとちょうどよい燻し材になるのです。


そんなこんなで、これから、せっせと山林通いが始ります。

いい季節です。

そろって踊る

カタクリの上には、桃に桜桃に花盛り

コブシに山桜に梅に、なんでもかんでも一斉の花盛り

コブシと山桜

これまで日陰で咲けなかった雪椿もびっしり花をつけて

山菜の王者 木の芽  こちらはまだハシリ

シイタケ

4月14日のキクザキイチゲ 

4月7日のコシノコバイモとエンゴサク 

4月7日の水芭蕉 

4月7日のショウジョウバカマ