林間記 2014

山間台地の小規模な扇状地にある山林
早春の山野草、山桜、筍蕨の山菜、栗柿の果実などなど
目と口を楽しませる、ここは、我が家の自然遺産
里山保全のアウトドア活動の場
 
 
6月の山林  オカトラ群れ咲き、サクランボはサルのおこぼれ

6/24 山林にオカトラノオが群れ咲いています

花は数  蝶が舞い、群れれば群れるほど見事です
山林の草刈りは、5月、伸び始めたイタドリの群落を征伐することから始る。
放っておくと1mを越す高さで繁茂するので、その前に刈り払ってしまう。

6月の終わりには、ワラビ園を刈り払う。
その頃には、ワラビ園以外の草も伸びていて、梅林、アジサイ園、山桜林などの草を刈る。

草刈りは、むやみやたらに刈り払うわけではなく、残すもの刈るもの、それらを素早く見極めながら慎重に草刈機を動かす。

山桜の幼木などは、草叢の中で、赤黄色っぽく柔らかい若葉を艶々と光らせて、「刈らないで!!」と訴えてくるので、不思議とよく分かる。

それでも、ついウッカリ、2年生、3年生の山桜に草刈機を当ててしまうことがある。
ところが、秋になると、切られた根元から新たな梢を伸ばし、1年生と同じような若葉で訴えてくるのだから、山桜は強い。
そのしたたかさには舌を巻く。


昨年の草刈りで、オカトラノオの群生地を刈らないで残しておいた。
5月から6月にかけて、そのオカトラが勢いを増し、見事な花の群れを見せてくれた。
花の園で、大喜びなのは蝶の群れ。
花はなんでも、やっぱり数ですなあ。


さて、5月の山林で紹介したサクランボが、どうなったか。

普通、サクランボは異種交配で、佐藤錦とナポレオンなどが植えられる。
しかし、山林のこのサクランボは、1本で自家受粉できる種類だというのを植えた。

5月には、これまでになく沢山の実をつけた。
完熟前だったが、少し色づいた実をもいで食べてみたら、果汁が多く、大変な美味。
周りでは、ヒヨドリが集まって騒いでいた。

そこで、あわててホームセンターへ走り、防鳥ネットを張り、猿結界を張り巡らしたのだった。
それが5/31のこと。


さて、6/16、もう食べ頃かと行って見たら、ガクゼン。
力が抜けてしまって、腰が立たない。

防鳥ネットも猿結界も、見るも無残に引き千切られ、枝は引き折られ、実はほとんど食べ尽くされている。

意地汚く、諦めつかず、わずかに残された完熟の実を食べてみた。
その美味いこと。

チクショー、猿め。
地団駄を踏んでみたものの、どうにもならない。

その日は意気消沈して帰ったのだが、しばらくして気を取り直し、6/24は、梅の収穫。

不思議と、猿どもは梅は食べないようで、思いの外収穫でき、梅干に梅ジュースに梅味噌に、今年も不自由しないほど。

梅林の隣にアジサイ園を作っているのだが、これまた、どういうわけか、1種類だけ決まって花芽が食べられる。
これは、猿ではなくて、どうもニホンカモシカが来ているのではないだろうか。

ま、野生との共生地。奴らにも生きる権利がある。仕方がないと諦めるほかない。

アジサイ園の隣が梅林で

この日6/24は、梅の収穫です

適期に遅れて1月に剪定したのだが、よく実をつけてくれた

こちらは、5/31のサクランボ  びっしりと実がついていました

鳥除けネットを張り、猿結界を掛けて防御したのですが

6/16 猿共にすっかり食べられて、おこぼれは、ホンのこれだけ!!