林間記 2015 山間台地の小規模な扇状地にある山林 早春の山野草、山桜、筍蕨の山菜、栗柿の果実などなど 目と口を楽しませる、ここは、我が家の自然遺産 里山保全のアウトドア活動の場 |
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2月21日 春を待つ山林の作業初めは柿の木の剪定から | |||||
珍しいほどの晴天となったこの日、Okkaaは初めてワカンを履いて雪上散歩を楽しんだ |
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ワカン(和カンジキ)は、スノーシューより軽量な点が利点 |
立春は過ぎても、吹雪の日があったりして、中々寒い。 今月半ばには、中学校のスキー授業の手伝いに行ってきたりして、まだまだ冬の日々が続いている。 そんな中、この日は、珍しいくらいの晴天となった。 教本に則れば、1、2月は柿の木の剪定の時期なのだがと、気にはかけつつ寒さにかまけて作業を伸ばしてきた。 今日はチャンスだ。 Okkaaを伴って、軽トラに長梯子を積み込んで、山林に出かけた。 月末に、裏磐梯イエローウォールへの山行が予定されていて、Okkaaも誘ってもらった。 その日のために、Okkaaのワカン訓練も兼ねたのだ。 初めて履くワカンだったが、履かせ方が良かったせいか、雪上を軽快に歩き回っていた。 調子に乗って、雪の下に隠れたブッシュを踏んで、落とし穴にはまった。 これが、隠れた沢筋だったら命がないとか、だから、前の人のトレースを外すことは危険なのだとか、雪山の知識を伝授したのだが、果たして聞いていたのやら。 こっちの本業は、柿の木の剪定なのだから、いつまでも構ってはいられない。 山林の柿の木は、かなりの老木なのだが、10年ほど前から伸び過ぎた主幹を切断して下枝を伸ばし、果樹らしく形を整えてきた。 教本によれば、柿の木は、切られれば切られるほど若返るのだとか。 確かに、一昨年伐採してもらった柿の木の切り株からは若い梢が続々と立ち上がっている。切り株どころか、地中の根からも新梢が続々と生じてくる。 それはともかく、山林のこの1本と畑にある1本の、2本の柿の木から収穫した実を、冬の間中食べている。 干し柿とさわし柿の冷凍と、冬篭りの間の老夫婦の炬燵に欠かせない。 育成中のもう1本にも実がつくようになれば、さらに収穫が増える。太幹を切断し、脇枝を伸ばしてからもう5年になる。 そろそろ花をつけてもいいような枝ぶりになってきた。これも山林の楽しみの一つだ。 剪定作業に取り掛かる前に、11月以来2ヵ月半ぶりの山林を一回り二回り、眺めて歩いたのだが、こんな日の雪上歩きは、実に気持ちがいい。 竹林は、大変な惨状になっていた。12月早々に降った雪は、重い雪で、各地の天然記念物級の名木を傷めたと聞いたが、我家の竹林もかなり傷めつけられていた。 外側の竹だけでなく、内部の竹も折れ曲がったりへし折られたり、春の作業が思いやられた。 筍が出る前には、全部切払って片付けてやらなければならない。 なに、禍を転じて福となすべし、だ。 昨秋、かなり間伐して走り回れるほどに整備した竹林だが、いよいよ、傘をさして歩けるほどにできるかもしれない。 それにしても、山桜の幼木は強い。これだけの積雪の中でも平然として直立している。 そのしなやかさというか、しならづよさというか。 その姿を見て、ずっと昔、空手の極意を表す言葉だと覚えていた歌を思い出した。 降ると見ば 積もらぬうちに払えかし 雪には折れぬ 青柳の枝 さて、こんな歌があったのかどうかと、今、改めてネットで調べてみたら・・・・・・ |
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本日の主作業は、この柿の枝を剪定すること |
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剪定が終ってすっきりとした柿の木 |
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もう一本の柿の木、太幹を切断した後に脇枝を伸ばして育成中 |
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12月に降った重い雪で竹林は大変なことになっていた |
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山桜の幼木たちは、積雪にも負けずすくっと立っている |
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花芽の膨らんだキタコブシの枝に、コゲラが遊んでた |
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11月末に剪定した梅の木の花芽はまだ少々固く、春はまだ先か |
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・・・・・あった。 蒲生氏郷の辞世の句への千少庵(利休の養子)の返歌だとか。 いやはや、便利な世の中になったものだ。 春の気配を探し回っていたら、キタコブシの花芽はかなりふくらんでいた。 どこかで、コゲラが木を叩く音を立てていたのだが、そのコゲラが、見上げていたキタコブシの枝へ飛んできて、暫く遊んでいった。 羽毛の横縞模様がきれいに見えた。 どことなく、春はもう近いようなそんな気がして、梅はどうかと、11月末に剪定をしておいた梅の木を見に行ったら、花芽は、庭の梅よりまだ小さかった。 春はまだ先か。 まだ2月、この先、もう一荒れ、二荒れしなければ、春はまだまだ来てはくれないのだろう。 とはいえ、この日は、初めてサンダル履きで朝風呂にいけたから、そんなに遠いことでもあるまい。じっくりと待つことにしよう。 |