林間記 2015

山間台地の小規模な扇状地にある山林
早春の山野草、山桜、筍蕨の山菜、栗柿の果実などなど
目と口を楽しませる、ここは、我が家の自然遺産
里山保全のアウトドア活動の場
 
4月12日 思いのほか早く一面のカタクリ、駆足の春

雪消の早かった半分は一面のカタクリ園、もう半分はまだ蕾

ケマンソウの中で

時ならぬ4月寒波もどうにか去って、久しぶりに暖気の戻ったこの日、午前中は江浚いの共同作業。
それが終っての午後、山林のカタクリはどんなかと、出かけてみた。

林地に入ってすぐ、地面が薄赤く色づいているのが目に入った。
一面のカタクリ園になっている。

いくらなんでもまだ早過ぎる。昨年より1週間は早い。
もっとも、咲いたのは雪消の早かった西側半分、残りの東側半分は、例年並みにまだ蕾。
ということは、今年は、カタクリ園開花の時期は長くなるということ。

毎年、咲いたと思うと1週間ほどで終ってしまうのだが、今年はもしかしたら2週間ほどは楽しめるかもしれない。
これも、山林からのご褒美か。

山菜第1号のフキノトウに続いて、ミツバとアサヅキが出始めた。
これらも毎年食べないことには、春は始らない。
椎茸も少々出ていた。
これは栽培して既に5年以上は経過、もう殆ど出なくなった。
最盛期には、乾燥椎茸にして一年中食べているくらい出たのだが、栄枯盛衰は世の習いというものか。


いよいよこの日から竹林の整備を開始した。
昨年末12月の重い湿雪で、メチャメチャにやられてしまった。
直径20センチは超えるかという大竹も、バッサリと折られている。足の踏み場もない惨状。

一つ一つ片付けるしかない。

チェンソーで、片っ端からバッタバッタとぶつ切りにして倒し、それを1本ずつ担いで竹林外に運び出し、積み上げていく。
2時間もして、汗を拭きつつ振り返ってみれば、見事な竹林が復活している。

それでも、まだ4分の1。

晴の日の半日は、当分竹林通いが続くことになりそうだ。

そうやって、コツコツ、コツコツと手を入れてきた山林。
何年もかかったが、今は、水芭蕉園なども、結構見られるようになってきた。

日当りが悪くて一時は枯れかかったスモモの老木も、去年あたりから花が復活し、今年は随分とたくさん咲かせてくれた。

コシノコバイモも、限られた一隅にしか群れていなかったのだが、今年は、各所に散らばって花を咲かせている。

日当たりがよくなって、山林の者共は、皆々とにかく喜んでいる。
その喜びが伝わってきて、手入れに通うのも心地よい。

願わくば、竹林の中からかぐや姫でも出てくれば・・・・と、
An Old Bamboo Cutter の物語 

フキノトウに囲まれて

雪消の遅かったここは、まだ蕾のカタクリ

春が来た山林、今はウメの花が盛りでサクラの盛りはもう少し後

オウトウの花とスモモの花、その下にカタクリ

咲き始めた山桜の幼木、種類はチョウジザクラか

コシノコバイモ

今日の収穫は椎茸、ほかにミツバ、アサヅキ、フキノトウ

12月の重い雪にやられた竹林の惨状 Befor 

After 今日、整備の終った箇所、これでまだ4分の1 

3/31の水芭蕉園