林間記 2015

山間台地の小規模な扇状地にある山林
早春の山野草、山桜、筍蕨の山菜、栗柿の果実などなど
目と口を楽しませる、ここは、我が家の自然遺産
里山保全のアウトドア活動の場
 
8月31日 山林の夏草刈払い、順調

山桜も3年目、順調に育っている

道の両脇の刈り残しは、ワラビ園  胞子を飛ばさせるため


炎暑が去ったお盆頃から、夏草の刈払いを再開。
午前中2時間ちょっと、年寄りの半日仕事とはよく言ったもので、ちょうどよい作業量。
それでも、継続は力、ちょくちょく通っていると、夏草茫々の山林もみるみるきれいになっていくから、草刈作業というものは中々気持ちがいい。

早い箇所は6月の後半から刈り始めているから、既に2番草が立っている。そういうところは2度目の刈払いとなる。草が柔かい分、1度目の箇所よりはだいぶ刈り易い。
オオイタドリの群落箇所などは、5月の連休頃に1度刈払い、7月に2度目、今回で3度目の刈払いということになる。
花をつけ実になる前に刈ってしまいたいから、結局3度になる。

ワラビ園は、6月の末に1度刈り払って、あとは冬までそのままにしておく。2番立ちしたワラビの穂から胞子を飛ばせたいからだ。
では、どうしてわざわざ1度刈り払うのかというと、ワラビ以外の植物、イバラだとか、クズの蔓だとか、そのほか諸々の物共を一旦刈払いたいからだ。そうしないと、ワラビ園だか藪だか分からなくなってしまう。

草刈機で地面を撫でるように刈払いながら、有用植物は、刈らないように気をつけている。
桜の1年木などは、小さいながら葉がテカテカと光っていて、草薮の中でも意外とよく目立つ。
たまに誤って刈り払ってしまうことがあっても、翌年、また出てくるから見掛けによらず強いものだ。
ホウノキ、トチなどは少数派でお気に入りの木。必ず残す。
そのほか、これは面白そうだと思う木は刈らずに残す。
2,3年育ててみて、駄木なら切倒す。なんとも勝手なものだ。

それらに比べ、ニワトコ、カキ、クリなどは多数派で、刈っても刈っても生えてくる。
カキなどはすごいもので、一昨年切倒した老木から地中に張った根という根から、所構わず次々と若芽を伸ばしてくる。
それを何度刈り払っても、何度でも芽を伸ばしてくる。まるで根気比べだ。

草花では、オトコエシ、ゴマナ、ノコンギク、サワヒヨドリなどの多数派は、殆ど刈払い、ほんの一部残す。
オカトラなどは、大群落の箇所を作っておいた。これは花の時期は見事になる。

左に紹介した花などは、少数派。見つけ次第、刈らずに残す。

ヤマユリは、かなり増えた。ただし、蕾を殆ど全部、サルかカモシカかに食われてしまうので、今年も花は一つも見られなかった。
いずれ、球根を掘って食用にしようかと思っている。

食用になる草木は、もちろん刈らずに残す。
タラノキ、コシアブラ、ハリキリ、これらは春の木の芽用。ずいぶん増えてきた。

ただし、今年の5月の連休前には、わけの分からない草を食べて(食べさせられて)、かなり酷い目にあったから、要注意だ。何年ぶりかで診療所にかかり、山行も1本パスしたくらいだから、山のものは、実際は恐ろしい。クワバラクワバラ。

クリもカキも、切倒さずに残した木に実がびっしりとついている。間もなく収穫の秋。サルたちも狙っているに違いない。早い者勝ち、抜かるでないぞ。

オトコエシ  残念ながらオミナエシは、ない

ヘクソカズラ 可哀想によりによって、といつも思ってしまう

トチバニンジン 以前より目立たなくなった

コバギボウシ 湿地の花だというから減っていくのかも

この辺りでは盆花と呼ぶが、正式名称はミソハギとのこと

テンナンショウの類は難しい、これはマムシグサ

ウドの実、刈らずに残すのはもちろん増やすため

杉林の中、アジサイ園、梅園、すっきりきれいに

栗・柿の木の下も刈払い、収穫の秋の準備OK

タラノキの花、これももちろん自然栽培、実が飛べば増える

オトギリソウ 例えミヤマはつかなくとも大事な花

キンミズヒキ 何処にでもある花だが、これはこれで山林の彩り

ボタンヅル 花の割にはいい名をもらった口だ
   
8月の収穫物は夏茗荷、これがまた美味い
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