只管走記   ただひたすら走るの記   2015 
楽に山に登りたい一心で始めたスロージョギング
それがいつしかランニングになり
去年からはレースに出場するまでになってしまった
もちろん苦しさもあるのだが走った後の爽快感は
 山登りに匹敵
だからだたひたすら走る
 
 
    第4戦2015.4.5 笹川流れマラソン 四月の雨それも一興
          ハーフ 21.1km  2時間15分01秒

どこにいるか分かるかな? 拡大したらニタニタ顔で写っていた。3ヶ月ぶりのマラソン大会がよほど嬉しかったのだろう。カメラを構えていたOkkaaが今回は無事姿をとらえてくれた。

 
 
今回から阿賀北山岳会ランニング部は名称を阿賀北山岳会只管組(ひたすらぐみ)と改称することになった。今日は師匠のUnqさんと出場2名。
 
前日の予報は、雨。
例によって、Unqさんから「四月の雨なら打たれても一興」などと、風流なメールがあった。

毎年この時期になると、風邪なのか花粉症なのか、鼻や喉が痛くてヒリヒリになる。
今年も3日前からその症状があり、体調は走ってみなければ分からない。
風邪なら、ウォーミングアップで分かるから、そのときは撤退もありと体調を押測りながら、Unqさんの後ろを走り始めた。
500m超ほど走って少し汗ばんで、駅のトイレで用を足したら、その後の走りは頗る快調。
「その速さではボクもついていけない」などと、後ろからUnqさんがニヤリ。こりゃ、いけそうだ。
スタート前のウォーミングアップ中に、Okkaaの撮影の練習
 
来るとき上海府の沿岸部にあれほど吹いていた風も、笹川流れに来たら、ピタリと止んだ。雨は、ミスト状態。スタート直後はポンチョを着ていたが、1キロ過ぎたぐらいで、それも脱いだ。コンデションは上々。
元旦マラソン後不調続きで、思うように練習もできなかったのだが、ここ3ヶ月では、最も足が弾んでいるようだ。こりゃ、いけるかも・・・。

で、結果は・・・公式タイムで 2時間15分34秒  実質タイムは 2時間15分01秒。

その差の33秒は、ピストルが鳴ってから実際にスタートラインを越えるまでのロスタイム。
大きな大会だと、グロスタイムとネットタイムの両方を出してくれるのだが、村上市の大会はグロスだけなので、実質タイムは、自分の時計で計る。
順位や記録を競うUnqさんのような高速ランナーは別にして、私のような自己記録との比較だけを目的に走る者には、実質タイムの方が意味がある。大体、遠慮深くスタート位置をずうっと下げるのだから、ピストルからの計測では、タイムロスが出て全く不利なのだ。ネットタイムも出してもらいたいものだ。

目標を2時間10分においてきたので、5分も届かなかった。不本意なのだが、前回のハーフより2分5秒縮めたことをもってよしとしよう。いつも自分には甘くだ。
それに、元旦マラソン後調子が落ちて、1キロ6分で走り通すことは難しい状態だったから、直前の目標は2時間15分くらいかな~とUnqさんに伝えていた。まあ、その通りの結果は出た。

1kmラップは次のとおり。20kmまでの平均は6分18秒で、結構6分10秒台のイーブンペースで走れている。
km  1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 0.24

6
12
6
17
6
43
6
15
6
19
6
20
6
08
6
11
6
12
5
55
6
00
6
11
6
12
6
14
6
18
6
20
6
38
6
17
6
45
6
24
6
50
2
22
最後の240mというのが、実はよく分からない。42.195のハーフは21.0975だから、余分が142.5mある。トンネルが多いのでGPS腕時計の測定誤差か、いやいや息子の贈ってくれた高級機だからそれはない。とすると、カーブの外回りなどコース取りの無駄が細かく積算された結果ということなのかもしれない。

その240m2分22秒は、1km換算9分54秒のガタ落ちペースで、コース最後に用意された心臓破りの坂がいかにきつかったかということだ。その直前の6分50秒にも、その坂の分が入っている。
あの坂がなくて素直に平地ゴールなら、13分くらいにはなっていたと思う。
直後は、あの坂やめてほしいと恨めしく思ったのだが、翌日になれば、来年またあの坂に挑戦したくなっている自分がいる。どうも、人間、辛さはすぐに忘れるものらしい。

これからの練習課題は、キロ6分で21キロ走り通す体力・走力をつけること。元旦マラソン10キロでできているのだから、倍に伸びてもできないことはないはずだ。
元旦で10km56分54秒だから、単純にその2.1倍だと1時間59分29秒。だが、そうは中々行かないから、これに距離の倍増分として、どのくらいの時間を上乗せしたらよいかだ。
 
     
心臓破りの坂を登り切って、ゴール目前。もうヨレヨレで気持ちに余裕など全くなかったのだが、何故か格好をつけてピースなどしていた
 
Unqさんの記録をこっそりと分析させてもらうと、
元旦10k43分47秒(4'23"/k)×2.1+ 5分57秒=笹川H1時間37分54秒(4'38"/k)×2+41分00秒=新発田マラソンF3時間56分48秒(5'37"/k)
ということになって、+の赤数字が距離倍増への上乗せ分ということになる。自分はというと、
元旦10k56分54秒(5'41"/k)×2.1+15分32秒=笹川H2時間15分01秒(6'24"/k)
なんと、Unqさんの2.6倍も余計に上乗せしている。これじゃ、ダメだ。
せめて、キロ6分で走れば2時間6分36秒、これだと10kの原資に7分7秒を上乗せすることになり、勘定が合う。それにこのタイムは、Youmyさんが3年ほど前に出したという自己ベスト。よ~し、目標にして不足なし。

次の予定は、6月7日東根サクランボマラソンハーフ、その2週間後、関川マラソンハーフ、そして9月に湯沢秋桜マラソンハーフ、そしてそして最後は、新潟フルマラソン。
3年がかりで、70歳になる前にフルマラソンをと思い描いていたのだが、1年早く実現するかもしれない。

それは、全く一重に阿賀北山岳会只管組のお蔭なのだ。
ゴ~~~~ル  心臓破りの坂で、全てを使い切った
その心臓破りの坂に桜が今咲くかという状態だったというのだが、そんなもの全く目に入っていなかった
    Okkaaは、待ち時間が退屈だろうからと、Unqさんのあの単行本を持ってきたのだが、「あんなに早く戻って来るとは思わなかった」という程で、折角持っていった本は読めなかったらしい。

帰宅してからも、読む気だけはあるらしく、炬燵の上に置いてある。
だが、この本はチト難しいぞ。

推理小説派としては、結末を明かすのは本来は控えなければならないのだが、Unqさんのこの本、唐突に結末を迎える。
あの天体望遠鏡の丸い隈を目の周りにつけた直夫君は死に、葬儀の帰途、私こと野辺順一君と神山正一君は、満天の星空を眺め突然のように
「やあ星だ僕はあっぱれな人生を送りたい」
と唱えて小説の幕は引かれる。

読み手は、ポカンとして引かれた幕の前に立ち、突然何を言ってるんだ?大体、あっぱれな人生ってなんだ?と思う。
やがてして、その問いはそのまま自分にかえって来る。
二十そこそこのハチャメチャ共からの問いだ。二十そこそこの作者からの問いだ。
70年近くも生きて、この問いに答えられなかったら、トーフの角に頭をぶっつけて死んだほうがいいくらいのものだ。
まさか、世のため人のため家族のために生きることさ、などと世俗にまみれた陳腐な答えを出そうものなら、非文学的男女どころか、反文学的男女に五段階格下げ間違いなしだ。

70に片足かけたJunjyさんはどう答えるか、70をとうに過ぎたKさんならどうか。
人それぞれなんじゃないの~と言いそうだし、または、オラそんな難しいことどうでもイァンサと言うか。実に興味の湧くところだ。
で、自分はどうなんだ?といわれたら、あっ字数が尽きた、また次の機会に、う~ん、ぶるぶるぶる~。我家の炬燵の上には、ハードカバーの立派な本が、湯飲みや急須と並んで妙にバランスよく卓上静物然として納まっている。
この本、数年後には希少本になってプレミアがつくこと、間違いなしだから、決して汚すべからず。 
   
書 名  悲しいことなどないけれど さもしいことならどっこいあるさ   
著 者  安 久 昭 男                             
発行所  亀鳴屋  ℡ 076-263-5848                    
頒 価   2,300円+税                                

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