山の記 2021
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6月26日(土) 鳥海山鳥海湖冒険者たち
鳥海山扇子森1759m 山形県遊佐町
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かつて同じ職場で濃密な付き合いもあったOさんが亡くなった。1歳年上、最近までお元気だったのに突然の訃報。昨日、安らかな寝顔にお別れの挨拶をしてきた。それで今日の葬儀は失礼して、山へ来た。もっとも今はコロナでどこも参列ご遠慮だから、失礼には当らないのかもしれないが。このところ、親しかった人の訃報が続く。もうすでに一年一年の歳に入っている。来年のことは分からない。一年一年。マラソンと同じ。へばったら差し当たって1㎞だけ進んでみる。その先どうなるかは進んでみなければ分からない。去年と同じ時期にこうやって、今年も仲間と鳥海湖に来れた。湖の下へ降りて縁を回り、急斜面の雪渓を恐々登った6人の冒険者たち。カメラの先には鳥海湖と鳥海山の山頂。滅多にない角度から撮影できた。想定外の冒険のお陰。とりあえずの1㎞の先は、進んでみなければ分からないが、進んでみればいつも心動かす何かが待っている。一年一年、一キロ一キロ、一歩一歩。白山一華の白と深山金梅の黄が色鮮やかな鳥海山だった。 
 渡辺伸栄watanobu
奈曽谷の展望台。鳥海山新山の山頂と、目指す御浜から白糸の滝まで今年は午前からよく見えた。
 白山千鳥。去年と同じ場所に同じ花。それが嬉しい。
アカモノ 別名イワハゼ。無理やり漢字で書けば赤物、岩黄櫨。赤物は赤桃からとか。
白根葵
 ミヤマカラマツ 深山唐松
賽の河原は、さながら岩石と花の庭園 チングルマとイワカガミ
この一株、この一輪だけ。走りのニッコウキスゲ 日光黄萱 萱草はカンゾウ 別名 禅庭花  
 チングルマ 稚児車 これが木だとは思えない
 御浜に到着 ここにも去年と同じに白山一毛 一毛は一華とも
 ミヤマキンポウゲとミヤマキンバイ 深山金鳳花 深山金梅
 御浜で昼食大休止 その後、鳥海湖をバックに
この辺りは去年に増して白山一毛
 今回の最高所 扇子森を越えて、御田ヶ原の分岐からぐるっと回って鳥海湖を目指す 雪の山は笙ヶ岳
 雪が融けたばかりの草原にヒナザクラ 雛桜 控えめな感じのいい花 いい名前
思わぬ急斜面の雪渓を恐々トラバース
 イワイチョウ 岩銀杏 葉が銀杏似というが、果たしてそうだろうか
 鳥海湖の縁に出た ここに来たのは初めて 山頂を目指す人がここに来る余裕はない
さっき大休止した御浜が対面、右が扇子森で今回の最高点 山の楽しみはピークハントだけではない
 ここも思わぬ急斜面の残雪雪渓 トラバース道を避けて敢えて直登
 ウサギギク 兎菊 葉が兎の耳に見えたらしい
 長坂道の河原宿への分岐で長休憩 去年はここは白山一毛でびっしり、今年はそうでもない 花も一年毎に休みありかも
 残雪道でスリップダウン、立ちあがったら目の前にこの花 紅花苺 カメラを向けたら照れ隠しと思われたらしい
 裏白瓔珞ウラジロヨウラク このおちょぼ口を見れば撮らずにいられない
<コースとタイム>  鉾立登山口発8:30ー8:40奈曽谷展望台8:44ー10:05賽の河原10:12ー10:57御浜11:54ー12:17扇子森ー12:28御田ヶ原分岐ー13:15鳥海湖縁ー13:54長坂道合流ー14:10分岐14:25ー15:05賽の河原ー15:51展望台ー16:02登山口着
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