大日杉(山形県飯豊町)から入山。標高600mの登山口から地蔵岳1539mへ、900mを急登。肩に食い込む荷の重さに耐え・・・という表現は、現代の登山では使えない。最新のリュックは、腰ベルトで荷重を支え、肩の負担は少ない。それでも、3日分の食料と装備は結構重い。
地蔵岳から種蒔山頂の下をまいて、1日目は切合小屋泊。2日目は、飯豊本山2105.1mから御西、烏帽子を縦走して梅花皮(カイラギ)小屋泊。3日目は、北股岳2024.9mにあがって、門内、地神、大石山へ縦走、大石山1567mから足の松足尾根をほぼ1000m急降下して奥胎内(新潟県胎内市)に下山。3日間とも、晴天に恵まれ、別天地を満喫。
天空の花園で、同行のMiuさん、感動して曰く。「山の花はすごい、だれが水をやるでなく、肥料をやるでなく、こうやって自分で見事に咲いて、見る人を癒してくれて」と。それを聞いた友人、奥さんの前で曰く。「うん、すごい。オレも自立するよ。」 山は、確かに人を変えるのでした。
さて、その天空の花園で出会った妖精たちを紹介します。 山の景色は、「雲の巻」でどうぞ
イイデリンドウ  飯豊山特産種  時期的にまだ開花は早いと言われたが、本山の前後から姿を見せ始め、地神の前後でかなり見られ、頼母木山頂では、そこかしこに咲いていた。小さくて可憐そのものの花だが、よくみると花弁のつくりが実に細やかで美しい   別名「イイデの星」とも  
 
ミヤマリンドウ  種蒔山の雪消跡で一輪だけ   キヌガサソウ  天狗岳から御手洗池の間の雪消跡で、この一叢だけ 
ミヤマダイモンジソウ  中心の赤色が特徴  ヨツバシオガマ と クチバシシオガマ 
 ハクサンチドリ  ノウゴウイチゴ 花と実  この実はすっぱくて疲れた身にはたまらなくおいしかった 
 チングルマ   ハクサンコザクラ と コイワカガミ  オヤマノエンドウ
 イブキジャコウソウ   イワイチョウ  クルマユリ
  ハクサンフウロ  ハクサンイチゲ  ハクサンボウフウ
 ヒナウスユキソウ ベニバナイチヤクソウ チシマギキョウ
(写真を拡大して見てみたら、花弁に毛があったのでイワギキョウからチシマギキョウに訂正)
 ミヤマキンポウゲ   シナノキンバイ  ウサギギク
 イイデリンドウ と ニッコウキスゲ   シラネアオイ  ヒメサユリ
 ニッコウキスゲ、ヒメサユリ 咲き競うお花畑  ニッコウキスゲ と イブキトラノオ  ミヤマダイコンソウ
 ニッコウキスゲの後ろの岩にガンコウラン  マルバシモツケ  アオノツガザクラ 
コバイケイソウ   アカモノ  実と花 
まだまだあるのですが、載せきれないので、これくらいにしておきます。今回の師匠は、同行してくださった現地ガイドさん、それと「ハミング」の引率さん。イイデリンドウを見つけてくださったり、珍しい花の名を教えてくださったり、本当にありがとうございました。  
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2011年7月12~14日 飯豊山縦走 花の巻