人と交わり、草木と交わり、山気と交わり
それら一瞬の表情を写真で切り取る楽しみも広がって
単独行もいいし、仲間とならなおいい
そんな山歩きの楽しみを綴ってみました

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  「2013晩秋の赤城山」を
  こちらからどうぞ

今回は、阿賀北山岳会の11月特別山行です。
予定は、近くの二王子岳でしたが、前日から氷雨降りやまず、この日の朝も土砂降り状態です。
前日、Unqさんからメールがあり、明日の状況によっては、二王子を止めて赤城に行くかもとのこと。
例によってしっかりと複数案を用意しているUnqさんです。

朝5時に集合した一行は、Unqさんの運転で、躊躇うことなく赤城へ直行です。

関越道は、越後にいる間土砂降りの雨、それが、谷川岳のトンネルを抜けると、予想通り関東は陽射しの下にありました。

越後の湿った空気は身体からすべて吐き出され、気分はスカッと抜ける青空です。

関東の子は、越後の雪を見て、こりゃ不公平だといいますが、当方は、関東の青空を見て、こりゃどう見ても不公平だと思います。

が、一歩車から出ると、からっ風の冷たいこと。一気に鼻水が滴り落ちます。

登山道には、こんな分厚い霜柱が立っていました。

霜柱を見るのは、3月の三ツ峠山以来です。

それでも風当りさえ塞げば、陽射しは温かです。
山頂では、茂みの窪みにポッコリと入って、山頂ラーメン。そのあったかいこと、うまいこと。
いつもいい笑顔のJunjyさんの笑顔が尚一層こぼれています。

食糧を沢山用意してくださったKeynさんとYumynさんに感謝です。お蔭さまで、身も心もホッカホカでした。


黒檜山から駒ケ岳に向う稜線には、ツツジの木がたくさんありました。
登山地図を見るとアカヤシオの群生地のようです。
ほかにもレンゲツツジやヤマツツジなどが記されてあって、赤城山はツツジの花の山のようです。
花の季節に、もう一度来て見てみたいものです。



ところで、朝、登山口に向うため赤城山麓を車で走行中のこと、山中に、「ヒカリゴケ駐車場」と標示があって、Unqさんがヒカリゴケをまだ見たことがないということで、そこに車を止め、道路脇の洞窟を皆で覗きにいったのです。
なんと、そこには、こんな立派な石碑が立っていました。

興味津々、階段の上の洞窟を覗き込んでもヒカリゴケらしいものは見えません。
少しはなれたところで、誰かが、面白いものを見つけたようです。

「ヒカリゴケ自生の跡地」とあって、天然記念物の指定が解除されたことが示されてあります。
洞窟が乾燥して絶えてしまったのでしょうか。残念なことです。

それで、去年の苗場山で見たヒカリゴケをこちらにリンクしておきました。(ページの下のほうにあります)ご覧ください。


ともあれ、長駆運転して引率してくださったUnqさんに深く感謝します。越後人にとって、この時期の青空と陽射しの嬉しい山旅でした。



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山歩紀行 2013

                           西穂山荘 2011.8.28撮影
 
  2013年11月24日 晩秋の赤城山 山頂ラーメンで身も心もポッカポカ
                 赤城山主峰黒檜山 1827.6m 群馬県沼田市・前橋市・桐生市

12:49 黒檜山山頂でゆっくりと山頂ラーメンを食べた後、駒ケ岳を目指して稜線を下る
眼下には赤城山火口原湖の大沼(おの)、その先に中央火口丘の地蔵岳、そして火口湖の小沼(この)
気温は低いものの温かい陽射しを受けて、赤城山の外輪山を巡る

9:40 黒檜山へのルートは中々の急坂であるが、尾根筋に
出ると展望が効き、眼下に大沼が広がって気分は爽快になる

10:36 北西の斜面はとにかく寒く、新雪も融けずに残っている
稜線の向うの陽だまりを求めて、黙々と急坂を登る

10:58 黒檜山山頂は霜柱が融けだしたようで泥んこ状態
周囲の山々を観望するのだが、立木と雲が邪魔をしてよく分
からない武尊山や谷川岳を確認したかったのだが残念

13:10 駒ケ岳への稜線の最鞍部オオタルミの辺りで黒檜山
を振り返る、噴火口の外輪山の割には、丸いなだらかな山容だ

13:30 駒ケ岳山頂1685m 空はますます青く、陽射しは温かい

13:52 下山途中、雑木林の間を透かして大沼が見えている

14:38 下山してから赤城神社のある小鳥が島と啄木鳥橋に向う

啄木鳥橋を渡って、黒檜山とそこから続く駒ケ岳への稜線を眺めた