綿野舞(watanobu)山歩紀行2018
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5月20日 この面々クマも驚く藪漕ぎ隊
 西山402m 朴坂山438.2m 新潟県関川村  地理院地図は→こちら
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一等三角点で名高い朴坂山(ほうざかやま)山頂での集合写真。撮影者の私を含めて35人、ただの登山者ではない。道なき山の完全藪漕ぎを果たして、ここまでたどり着いた冒険者たち。これだけの人数が藪に分け入り、急斜面に登り付き、痩せ尾根を進む、壮絶としか言いようのない光景。さすがのクマも恐れをなして藪に身を潜めたとか? ただ、その全体像を見たものはいない。縦一列の長い隊列で、藪の中を泳ぐ一群。まるで吹雪の日の運転のように、ひたすら前の人の後姿を追って進む。関川歴史館主催「古道を歩く」会。村内はもとより、遠くは新潟市、胎内市、村上市等々から、単なるハイキング登山では飽き足らない猛者連が集まった。「青年とは年齢を言うのではない、冒険心を失っていない人を青年と言う」な~んて格言があったかどうかは別にして、この面々紛れもなく青年、ヤングマン、ヤングウーマン。次回は6月10日、来たれ藪好き(びと)、冒険者たち!
渡辺伸栄watanobu
林道を歩いて足慣らし、いよいよここから藪斜面に取付く。目の前の大藪を見て武者震い、準備に余念なしの一行。 
スリル満点、野趣満点。前行者を見失ったら一巻の終わりとばかり、必死で藪を漕ぎ後に続く。「道がなくても、古道とは、これ如何に」と言った人がいたかどうか。時々、ピーッと笛の音が山中に響く。これは、前行者と離れすぎたので待って‼という約束の合図。クマへの忠告と一石二鳥。このアイデア、なかなか効果的。
いかに密藪でも隊列が乱れることはない。なにせ、乱しようもない痩せ尾根の上。藪漕ぎは尾根の上を辿るのがもっとも歩きやすい。が、古道は実は、ピークに上がることはないし、むしろ斜面は巻いて通る方が、アップダウンが少なく効率が良い。ただし、道が切られてない斜面を横に歩くのはかなりきつい。今回、尾根と斜面と両方体験していただいた。
休憩も藪の中。正真正銘の藪漕ぎ、喜色満面の人が多かったのか、想定外だと顔色を失った人が多かったのか、真相は藪の中。
西山の登山道に出たら、ヒメサユリが一株一輪開花中。この花、藪は好まないようで人間様が切り払った跡を活用して生活しているようだ。藪好き人を見て藪嫌いの花は何思う? よくもまあ、とあきれていたのに違いない。 
<コースとタイム> 林道入口Sバス降車8:25-9:00林道から斜面に取付き藪漕ぎ開始-10:39四等三角点(分岐で休憩)10:50-12:25西山への登山道(藪漕ぎ終了)-12:55西山(タカツボ)山頂(昼食休憩)14:00-14:39朴坂山山頂15:00-16:12登山道と林道への分岐16:30-16:58林道終点Gでバス乗車
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