綿野舞(watanobu)山歩紀行2018
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5月27日 雪消道 花多かれど 尻は泥
御神楽岳(みかぐらだけ)1386.5m 新潟県阿賀町  地理院地図は→こちら
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登頂目前。山頂稜線を、今が盛りの花々と周囲の山々の眺望を楽しみながら歩いてきて、山頂ピークへ最後の登り。左下方は御神楽のスラブ、大迫力の一枚岩、大岩盤。麓からこの大岩壁を見れば少々怖気もつくが、我等の登った室谷コースは、岩場を避けて森の尾根道を歩く一般向け。山頂に立って大岩盤を見下ろしてみれば、上級者向け蝉ヶ平コースの岩稜道が見えていた。帰宅して山の本など開いてみると、中々の魅力コースらしい。次の機会にはあの道をなどと秘かに思う。何しろ、室谷コースは泥濘で有名らしく、下山には見事スリップダウン、ズボンのお尻は泥だらけ。泥道を歩くか、痩せ尾根のスリルを味わうか、もちろん後者を選びたい。
 渡辺伸栄watanobu
ここに載せきれなかった写真はYouTubeにあります ⇒こちら  
ここが、その大岩盤、御神楽のスラブ。蝉ヶ平コース(栄太郎新道)を通ってこの大岩盤、大岩壁を見上げなければ、御神楽岳の本当の魅力を味わったとは言えないようだ。今回は、ちょこっと覗き見ただけ。 
稜線から、飯豊連峰、二王子岳、左端に五頭連峰。向こうの峰からこちらの峰を何度見たことか。ようやく御神楽から見返すことができた。この日の2日後のこと・・・五頭で行方不明だった父子が遺体で発見されたという。痛ましさに、只合掌するのみ。
守門岳、あそこで大雪庇を見てからもう4年になる。速い。
右端が浅草岳、その左遠方に越後駒や中ノ岳、平ヶ岳、会津駒
会津磐梯山。左端は吾妻連峰
正面遠くに粟ヶ岳、左は矢筈岳、右の奥は菅名岳か
なだれ落ちた厚い雪が消え始めたばかりの谷間の斜面にサンカヨウが群れ咲いていた。滅多に見られない花も、あるところにはあるもんだ。
アズマシャクナゲも今が盛り
山頂稜線にはタムシバが、これでどうだとばかりに咲き誇っていた。これを称して、これ見よがしと言うのだが、勿論、香りといい、色といい、嫌ではない。 
こちらは、コブシ。よく見れば、花の下に一枚細い葉が見える。コブシの一枚葉。赤いのは、ムラサキヤシオ。大森の稜線に出ると、この花越しに飯豊連峰がよく見えた。 
真紅のイワカガミ。特段珍しくはないのだが、これだけ赤味が強いとそれはそれで別格、高級品に見える。 
山頂で豪勢に鉄板焼肉亭開業。ノンアルビアで盛大に乾杯。先着の登山者数チーム、堪らず早々に退散していった。匂いだけのおすそ分けで、相すみませんでした。 
 
下山のぬかるみ道でスリップダウン、一度ならず三度も。私の後ろはUnqさん一人、他の人に泥だらけのお尻を見られないように注意深く歩いてはきたものの、Unqさんだけは一部始終をお見通し。多分、こっそりと後姿をシャッターに納められたかも。いずれ無断で公開されるくらいなら、ここは一つ、自ら潔くと。ただ、すでに乾いてしまっていて、スリップ直後の悲惨さは失せている。ここでズボンを脱いだのは、Unqさんの高級新車に乗せてもらうため。脱いだ姿はパンツ一丁、それを撮られていたら・・・ま、トランクスパンツだからランナースタイル、ま、ま、いいか。 
ぬかるみは仕方ないとして、空の青さとブナの緑が格別のこの日、お陰でなんとも爽やかな山行となって、泥ズボンなど帳消し帳消し。
<コースとタイム> P登山口駐車場発8:03-10:57大森11:07-12:22山頂13:40-14:26大森14:33-16:31登山口着
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