綿野舞(watanobu)山歩紀行2018
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7月1日 湿原に 行き交う人を 笑ます花
入笠山(にゅうかさやま)1955.4m 長野県富士見町  地理院地図は→こちら
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ゴンドラ山頂駅を降りた広場、眼下に八ヶ岳の裾野高原が広がる。この雄大な景色の上を悠然と舞う人が見えて、広場の道を行く人の背にもパラグライダーが畳まれていた。マウンテンバイクで標高差700m余を一気に駆け下る人たちもいた。ここは山野草公園になっていて、草花を楽しむ人たちも多勢。大部分の人たちはここから登山道に入り入笠湿原、その先の花畑、さらには山頂へと進んでいく。我等も、まずは売店に寄ってソフトクリームを食べ、ゆったりと花を眺めながら山頂を目指した。周囲の高山には雲がかかっていて、富士見由縁の富士山おろか目の前の八ヶ岳もすぐ隣の鳳凰三山も隠れていたが、眺望を抜きにしてもこの山の魅力は存分に楽しめた。
 渡辺伸栄watanobu
ここに載せきれなかった写真はYouTubeにあります ⇒こちら  
ここは入笠湿原。林地が切り開かれて草原になった窪地の底が湿地になっている。この時期はアヤメが見頃だった。ほかにレンゲツツジやクリンソウなども見えた。ここまで来る途中にも、キバナノヤマオダマキやらコバノイチヤクソウ、レンゲショウマの蕾、それに釜無ホテイアツモリソウという初めて目にした珍花が保護育成中だったり、花好き人を十分に楽しませてくれていた。
ミヤマオダマキは紫になるし、ヤマオダマキは赤紫になる。これはキバナノヤマオダマキ。本によっては「ノ」がついたり、つかなかったり。まっ、どっちでもよいのだが。
湿原を抜けて登山道を進むとクリンソウの群生地
なんとも鮮やかな赤ではありませんか。
花にもまして艶やかなこと。ここは湿原からさらに高度を上げた位置にある花畑。アヤメにオダマキに、ニッコウキスゲ、ヤナギラン、トンボソウらしい花・・・次々に現れて、花の名を当てるのに脳みそは大忙し。何しろ、出てくるまでに時間がかかるもので。
これが、釜無ホテイアツモリソウという花。絶滅に瀕していたのを現在保護育成中とのこと。
横から見るとこんな形。確かに珍重すべき形ではある。
今回の同行は6名、これがオールメンバー。装備は明日の木曽駒用、だから、周囲のハイキング登山者からは少々浮いていたような気もしているが、そこはそれ、登山前にソフトアイスを食べようが、のんびりテレテレ歩こうが、山岳会は山岳会。 
ゴンドラ山頂駅を降りた広場にあるお茶屋さん。ここでソフトアイスを食べてから登山道に入り、帰りに肉そばを食べるつもりでいたら、売り切れ終了だった。山岳会とはいうものの、こんな軟弱な山行もたまにはあるのである。
その夜は、木曽駒ケ岳の麓にキャンプ。素敵なコテージに泊まって、盛大に焼肉、明日の3000m級登山に備えたのでした。
<コースとタイム> 山頂駅10:20-10:55入笠湿原散策11:07-11:23花畑入口-12:00山頂12:50-13:10花畑-13:36湿原-14:05山頂駅
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