綿野舞(watanobu)山歩紀行2018
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9月24日 なだらかな 吾妻の峰の 西の端
西大巓1982m 福島県北塩原村  地理院地図は→こちら 
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西大巓の山頂に立って、すぐ隣の西吾妻山を見た。避難小屋が見え、その左後方に神社のある天狗岩が見えた。小屋の右方、緩やかな高まりが西吾妻の山頂になる。1月の末、雪のあの山に登った時、天狗岩から山頂までのあの緩やかな斜面を歩いたことになる。こちらから見ると、天狗岩と山頂は真横に並んでいるように見える。1月に歩いた時、中大巓(かもしか展望台)と天狗岩と西吾妻山頂はほぼ一直線のはずだから、中大巓は天狗岩の左方にあることになる。が、実際は天狗岩の奥、こちらから見ると後方に見えた。おかしい。これでは、天狗岩から直角に奥へ曲がることになる。どうにも釈然としない。帰宅して、この写真と地図をよくよく眺めて分かった。天狗岩は山頂よりもかなり奥に引っ込んでいること。平面図的に見れば、天狗岩は山頂の真後ろぐらいの位置。それが、ここから見ると左同列に並んでいるように見えてしまう。距離感の錯覚だ。山では目視に頼らず、平面図と見比べなければならないことが痛感される出来事だった。
  渡辺伸栄watanobu
ゴンドラで標高1400m近くまで上がり、そこから1560mくらいまでの間はゲレンデ内を登る。赤いツタの絡まるブナの巨木あり、白穂のなびくススキあり、ヤマハハコの大群落、たまにオヤマリンドウと、秋の風情を感じながらゆったりと登る。
1600mくらいになると、山はすっかり秋の色。真紅のナナカマド、カエデ、黄色の草紅葉。青空と秋の白雲。長雨の9月、今日は雨の間を縫うような晴れ日。
西大巓山頂1982mで西吾妻山をバックに。明日からは雨予報、そのせいか蒸暑いこの日。9月のこの頃の山服装はなかなか難しい。夏用で間に合う日もあれば、前回の谷川岳のように、俄に寒くなったり。臨機応変に脱ぎ着を厭わず、体温調節。
山頂からの眺望。磐梯山の左奥に猪苗代湖、手前に秋元湖と小野川湖。画面から外れるが、ずっと左方には安達太良山。
手前に小野川湖と、右に大きな桧原湖があって、その奥、山の上に乗っかるようにポツンと雄国沼。右端後方に喜多方の会津盆地が広がっている。
山頂でたっぷり1時間以上を費やして休憩。その後、デコ平まで下山し山頂駅でソフトクリームを食べてから、荷を置いてデコ平湿原まで行ってみた。山に登らない家族連れも、ゴンドラを使って秋の山を楽しめる場所。それに、長いコースのスキーゲレンデ。雪の西大巓に登り、スキーで下山する人気のコースだとか。今回は、その時のための下見。
湿原の帰りに見た実。ツリバナに見えるが、4裂だから基本はマユミ。どちらにしろ丸みの形になるのが基本だが、この実には翼がある。初めて見たのでいろいろ調べてみた。翼があるツリバナは風鈴ツリバナというらしいが、それよりも翼が小さい。よくよく調べた結果、どうやらヒロハノツリバナではないだろうか。ヒロハツリバナともいうとのこと。また一つ、新顔に出会えた。
<コースとタイム> ゴンドラ山麓駅始発8:30乗車
山頂駅発8:47-10:55西大巓山頂12:10-13:39山頂駅13:51-14:16デコ平湿原-14:41山頂駅着
 ここに載せきれなかった写真はYouTubeにあります ⇒こちら 
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