綿野舞(watanobu)山歩紀行2019
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6月21日 朝駆けに護摩堂山の手まり花
護摩堂山 271m 新潟県田上町  地理院地図は→こちら 
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紫陽花は別名の多い花、手まり花もその一つ。同期の会で護摩堂山の麓に一泊。朝飯前にとひとり山頂まで駆け上り、音に聞く護摩堂山のアジサイを検分。感想は、フムフム、これがと、ま、その程度。それよりも、護摩堂山が実に堅固な山城であったことに妙に感動。そんじょそこらの山城の規模ではない。紫陽花だけで名が知られてしまったとなれば、悔やまれてならない話。
 渡辺伸栄watanobu
山頂眼下に蒲原平野が広がり正面に弥彦・角田。ここが護摩堂城の本丸。ここから伸びた支尾根ごとに出城が4箇所、それぞれが一個の山城の規模で、竪堀、堀切、土塁、石塁と見応えのある遺跡も多い。蔀石塁というのを初めて見た。県内では数少ないのだとか。越後の下剋上・応永の乱の戦場になったとあるから、守護上杉勢と守護代長尾勢との激しい攻防戦があったに違いない。
山頂を越えてちょっと下るとアジサイ園。ちょうど今が盛り、朝早いから人はまばら、この後多分どっと人出になるのだろう。朝日に紫陽花の色が輝いていた。やはり早起きは三文の得だ。
駐車場のある入口から山頂までは距離にして2㎞、標高差が250mほどあって結構な登り道が続き、ゆっくり歩けば小一時間はかかる。気が短いのか忙しいのか、同期の仲間は駐車場に咲く紫陽花を見て帰途についたらしい。ま、駐車場にもこれくらい色艶の良い花もあるにはあったのだが。
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