綿野舞(watanobu)山歩紀行2019
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7月21日 天空の雲の階段どこまで下る?
平標山1983.8m 新潟県湯沢町・群馬県みなかみ町  地理院地図は→こちら 
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ここは平標山の松手山コース。28日に予定されている公民館登山の下見。雨が降らなければ上出来と、雲中覚悟で出かけた。案の定、花の好機はとうに過ぎていたし、ガスで眺望はゼロ。それでもさすがは花の名山だけあって、点々と綺麗な花たちに出逢えたし、登山道の状況も確認できた。山頂への木道に、珍しくも真っ黒なカラスヘビ。胴体に黄色の筋一本が見えたから、あれはどうやらシマヘビの黒化個体。危険はなさそうで一安心。まずは、本番日の好天に期待して。
 渡辺伸栄watanobu
最初に林道を1時間歩く。平坦な道を只管歩くしかないのだが、エゾアジサイが綺麗な色を見せていたり、イワガラミとツルアジサイの違いを確認したりしながら歩けば、結構気は紛れる。それに、本番ではちょうどよいウォーミングアップになるだろう。
林道と別れて平元新道に入る。山の家に至る直登路、だから結構な急登。丸太の階段がどこまでも続く。かなり長い。胸突き八丁、我慢のしどころ。
1時間ちょっとで山の家に着き、小屋の中を覗いたり、ニッコウキスゲを撮ったりして暫し休憩の後、山頂を目指す。整備された階段道が、これまたどこまでも続く。上の方がガスって見えないので、まるで天空へ続く階段のよう。
末尾に来るUnqさんから呼び止められて、何事かと戻ったらトキソウが2株。咲いていたのは登山道で1ヶ所だけ。多分雪解けの遅かった所だろう。危うく見逃すところだった。
キンコウカ。叢にさりげなく咲いている花で、群れてでもいなければそう目立つ花ではないが、こうやってしげしげ見るとなかなか見ごたえのある花だ。
平標山の山頂。ここから右(東)へ行けば仙ノ倉山で、4年前の6月に来たときは、それはそれは得も言われぬ天空の花園。あの時の写真は今も我家の玄関を飾っている。今回は、花の時期は過ぎているし時間もないので、パス。
下山は松手山コース。ここの稜線には思いのほか花が残っていてくれた。ミヤマコゴメグサ。ホソバではないようだ。
花の終わりのオノエランとキソチドリ。東北の山で見たあの瑞々しいオノエラン。人間なら容色衰えてなお気品ありというところだが。
ハクサンフウロが意外に残っていて、草原に彩を添えていた。次々と咲いて花期が結構長いのだろうか。
このクルマユリ、もしかしたら新種では?ヤブツバキが雪山に順応してユキツバキになったように、風雪に順応して蔓性になったのでは?ならばこれはツルクルマユリ?いやいや、ユキグニクルマユリでどうだろう? 
松手山。晴れていれば、ここから見上げる平標山の稜線は雄大。たしか、仙ノ倉の稜線も見えたはず。本番で、ここを下りながらときどき振り返り、雄大な山の景色を堪能してもらいたいものだ。 
ここに載せきれなかった画像はYouTubeで⇒こちらから
<コースとタイム> 登山口P発9:54-11:06登山道入口11:18-12:21山の家12:40-13:34山頂14:31-15:49松手山-17:15P着
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