綿野舞(watanobu)山歩紀行2019
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3月27日 春一番 花は角田の 雪割草
角田山 481.7m 新潟市西蒲区  地理院地図は→こちら 
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美味しいものを前にして、二通りの食べ方がある。先に食べるか後にとっておくか。今回は後者を選び、まずは灯台コースを登った。理由は単純ではない。公表できない事情もある。が、とまれ、下りに桜尾根コースを使った結果からは、今回の選択は大正解。花の角田、感動は徐々に徐々に高まり、下山間近にして絶頂に達するという按排。ただし、その劇的効果を感受したのは、見るところどうやら5人中3:2。
 渡辺伸栄watanobu
灯台コースにも雪割草が点々と群れていて、ここの花は自然に近く素朴感がいい。でも、これがもし逆回りで桜尾根の色彩満載大群生を見た後なら、UnqさんもKazuさんも枯草を掻き分けてまでカメラを近寄せることは、まずなかっただろう。
それに灯台コースには、他に見られないほどのカタクリの大群生がある。これだって、桜尾根のあの色彩満載大群生を見た後なら、果たしてここまでカメラマンを魅了したものかどうか。多分アイスクリームを5種類くらい食べた後のショートケーキの類だったのでは。
灯台コースの楚々とした雪割草を見た後でカタクリを見たものだから、Unqさん曰く。これは厚化粧したバーのマダムだと。春の妖精に対して、それはあまりになんでも言い過ぎだと私は思う。が、ものはなんでも比較級だから仕方ないのかもしれない。で、ここから以下が、桜尾根の本命、雪割草。色彩満載のこれらが登山道に沿って群生しているのだから圧巻というほかない。
当初、下りは五ヶ峠か浦浜コースへとの案もあるにはあった。そして、実際にそこを選ぶ人たちもいるにはいた。しかし、この時季、あえて桜尾根に背を向けるというのは、それはあまりに偏屈というものだろう。あるいは、あえてそうしたくなる事情があるのかもしれない。が、この際だ。花に免じて深く詮索するのは止めておくことにしたい。
雪割草だけが花ではない。アブラチャン。ワレモコウならぬワレモハナ。堂々たる自己主張。ただし、気付かぬ人多し。
ただのマンサクではない。ニシキマンサク。僅かの違いで名づけを増やそうとするのは植物人の悪い癖。いやいや、差別化によって付加価値を付けるのは人間の性。
ツクバネウツギだろうか?それにしては、花弁の内側に特徴的な模様がないし、ガクもツクバネの形をしていない。結局何だかよく分からなかった。
ほかにこの時季の定番、キクザキイチゲ、ショウジョウバカマ、オウレンなども見られたのだが、ありきたりの画像しか撮れなかったので割愛した。オウレンは、キクバオウレンだと見たのだが、通りがかりの女性が「セリバオウレンだ」と断定的に宣った。気の小さい私など、見ず知らずの人に「いや、キクバだ」などと言い返しようもなく、今頃になって、「あれはやっぱりキクバだ」などと陰口をたたいている。そんな程度の人間なのだ。
さて、公民館登山の本番は来月6日。私は所用ありで参加できないのだが、この花たち、あと一週間待っていてくれるといいのだが。
<コースとタイム>  角田岬P発10:00-11:51山頂-12:05観音堂広場13:06-13:22桜尾根分岐-14:44角田岬P着
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