山の記 2020
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3月26日 葡萄鼻 ふた月空けて5年ぶり
葡萄鼻山 最高点804m 新潟県関川村  地理院地図は→こちら 
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葡萄鼻とはまた妙な名の山が、我家からやや東寄りの南方に見える。山頂がほぼ平らに長い屏風の形で、葡萄とはこの地形に由来するらしい。鉱物を精選する炉を置くに都合の良い地形ということで、鉱山には葡萄の名が多いという。この山の中にも古い銅鉱山がある。5年前にスキーを担いで登って滑り下った山。3日後に公民館行事でこの山にマンサクを見に登る。それで急遽下見に行こうとUnqさんからの誘い。丸丸2ヶ月、山をサボった身としては待ちに待った日到来。天気は抜群、絶好のこの日にもったいないことに、Unqさん、午後から会議で昼までには戻らなければならない。5年前の記録では、登り4時間半、下り3時間半。そこを登り2時間、下り1時間半でピストンすると言う。年寄りがついてきたせいで会議に遅刻したなどという不名誉な事態だけは何としても避けなければならない。それに何しろ2ヶ月ぶりの山、足が嬉しくて嬉しくて飛ばす飛ばす。肝心の目的を忘れて只管登ることに夢中になっていたら、後方から「あった!あった!」と大声。山頂間近になって開花中のマンサクを見つけたのだ。そう、これを確かめるのが下見の目的。すっかり忘れてた。さすがはUnqさんというべきか。山頂の長い稜線に上がれば、快晴の絶景、朝日連峰から日本海まで大展望。もちろん飯豊も朳差も。参加を見送った二王子も光兎も。空白を埋めて余りある光景を山頂稜線の端まで歩いて見晴るかす。立ったまま、ノンアルビアで乾杯、喉を潤したらすぐにピストン下山。かくして、会議には悠々間に合い、下見の目的は果たし、なおかつ小生の心の空白を十二分に満たして帰宅、となったのでありました。
 渡辺伸栄watanobu
葡萄鼻山の最高地点から我家の辺りをバックに
その我家の辺りをズームで覗けばこの通り。画面左端の森の陰から出ている2階屋が我家。あそこの窓から葡萄鼻山がよく見える。
朝日連峰の端から端まで。右端に月山と寒河江葉山、左端は新保岳の山塊で、海上の粟島もよく見えた。
月山と寒河江葉山 
右に朳差岳、中央が飯豊本山、左に大境山。葡萄鼻山の稜線東端から160m程下って登り返す尾根が大境山へ続く。トレースはなかったが、マーカーのリボンが結んであった。いつか歩いてみたい道。
山頂稜線にもマンサクが咲いていた。3日後の登山のテーマは「残雪の山にマンサクを見に行く」、まさにピッタシ。今日の倍の時間をかけてゆっくりゆっくり案内しよう。
朳差岳をバックに仁王立ち
こちらはスクワット中
山小屋「梁山泊」その後方に聳えるは立烏帽子、倒木の為現在登山不可とか
<コースとタイム> 登山口7:25ー8:17梁山泊ー9:36山頂三角点ー9:48最高点ー10:00稜線最東端ー10:31三角点ー11:21梁山泊ー12:01登山口
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