山の記 2020
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6月6日(土) 天空に憩う男女に ヒメサユリ 
 光兎山 966.5m 新潟県関川村  地理院地図は→こちら
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 「光兎山にヒメサユリを見に行く」公民館登山。一行の日ごろの行い正しく、この日、花も天候も絶好日。
 2日前の蕾がほとんど咲き揃い、それはもう得も言われないフラワーロード。濃いピンク薄いピンク、グラデーションの透ける花びら、黄色の雄しべ。なんという色艶形かと、登山びとたちは、ため息をつきながら小百合の花を撫でまわす。
 ヒメサユリだけでない。真っ赤に燃えるヤマツツジ、ピンクの釣り鐘ウラジロヨウラク、ツクバネウツギの柔らかな黄みがかった白、地には鮮明な白のハナニガナ、白や薄桃のイワカガミ、頭上には白くモワッと咲いたウラジロナナカマドの花。
 一年で一番賑やかに客を迎えるこの日の光兎山、2日前の厳しい陽射しもなく山頂の風爽やか。小学5年の少女から87歳の長老までスタッフ含めて総勢19名、累積標高1500mの難山を歩き切り登り切って山頂到達、顔には思い思いの満足感。標高970m独立峰の頂きからは360度大展望。遠くは飯豊、朝日の高山連峰、眼下に鷲ヶ巣山、新保岳、三面川の流れ、日本海に粟島。足下を見れば、女川、荒川、日ごろ盆地の底から見上げている故郷の山々を見下ろしていい気分。
 引率サポートに当たった阿賀北山岳会5人、山に浸る人々の顔を見れば案内冥利に尽きるというもの。自他共栄ならぬ自他共楽。これぞ登山びとの極意。
 渡辺伸栄watanobu
千刈から来る登山道との合流点「分岐」。ほぼ1時間で高度300m稼いで、思い思いに大休止。林間の木漏れ日気持ちよく、いい一日の予感。
三つ目の峰、雷峰を越えた。高度はすでに800m。油こぼしの岩場を下って鞍部へおりる。ここいらはすでにヒメサユリロード。が、花よりはまず足場探し、安全第一。
次々とヒメサユリ、感嘆で言葉なし
咲いたばかり、歓迎の開花
至る所にヒメサユリ、俯いたり遠くを見たり
登頂記念撮影、総勢19名勢揃い、マスクをせよとの公民館からの指示
山頂をドローンからの空撮、ようやく思い描いた構図で撮れた、気分は天空のラピュタ、空に浮かぶ孤島の上
平田大六氏の山座同定講座、山頂の標柱も氏の揮毫、新設のこの標柱と一緒に登った年から早11年
下山もヒメサユリ、午後の日の光が午前とまた違った趣の味わいを出してくれている
ウラジロヨウラク、正確に言えばガク付きのということになるのだが、花の色艶からすればそんなことはどうでもよい 
深紅のヤマツツジ、とにかくこの山のこの花は色が濃い 
イワカガミ、白みがかっているがシロバナノイワカガミとは言わないようだ
白肌のブナ林、光兎山のウリはやはりブナ林のようだ、花は別として、そりゃあもう春夏秋冬ブナ林だ
  YouTubeの動画は ⇒こちら 
<コースとタイム> 登山口発6:41~7:41分岐7:51~8:25虚空蔵峰8:30~9:01水場9:23~10:07雷峰10:34~11:50山頂13:14~14:35雷峰14:45~15:23水場15:40~16:06虚空蔵峰~16:37分岐16:49~17:26登山口着
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