山の記 2021
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4月11日(日) 快晴日 山道ならぬ峠越え
貝淵峠と高鼻峠and小国城址探索 山形県小国町
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十三峠を歩く会、今年度の第一弾。ここは、越後側から第6峠の高鼻峠。旧街道は舗装道路に改装されて車道になっていたが、幸いなことに積雪期の車通行止めのままで、道一杯に広がってのんびりと街道歩き。空は快晴、林内には残雪、空気は冷たく、陽射しは温か。削られて崖になった第7峠の貝ノ淵峠は、崖下の舗装道路から眺め上げただけで、のんびりのんびりと歩いてここまで来て記念撮影。このあと上杉神社前で昼食休憩して、午後は小国町の旧宿場街へ入り、武家屋敷町跡や御城の跡を探して、一日歩き尽くし。総歩行距離8km、高低差40m、山登りなしのウォーキング会でした。
 渡辺伸栄watanobu
スタートは黒沢峠集落 天然記念物第1号の黒沢のカヤの木の説明から。今回は、越後側から第6番目の高鼻峠と第7番目の貝淵峠を逆順に巡る
左上の崖が貝ノ淵峠 車道に削られて細く危険な崖道になった だから今回はスルー
 下の写真2枚は下見の時の貝ノ淵峠
Tamuちゃんが、今日の参加者を代表して歩いた 代参も参拝の内
種沢集落内 ここは日当たりが特に良い地で、それで凶作の年でも種を他所にも分けてあげられるほど稲がよく育った。だから種沢と言うと、通りがかった地元の人の話。書物には、種沢薬師の御利益だと書いてあった。地元の人は科学的。
ここが高鼻峠 標高170mくらいで、小国町中心部との標高差は40mくらい
上杉神社の登り口 小国盆地の向こうに大朝日岳が輝いていたのでそれをバックに記念撮影
上杉神社でTamuちゃんの本日何度目かのレクチャー 専用の講義用拡声器を購入してすっかり板についた感じ
小国城址の土塁跡 この城の城代を上関城主の三潴左近助が務めた。見事な土塁が今も残っていることに感動 それどころか、今一同が見ている方向(画面左)に庭仕事をしている住民の方がいて、その方は、先祖が上杉景勝に従って越後から移ってきた武士で、江戸時代からずっとここの住んでいるという。後でTamuちゃんが出してくれた資料・江戸末期の小国城図面にもその方の先祖の名がこの場所にそのまま載っていたから驚いた。景勝の移封から江戸時代270年明治以降153年で計423年、小国では近世ががそのまま現代になっているかのようだ。
帰り途、昭和15年の鉄道事故現場の見学。大やけどの機関士を救うために全家庭から味噌を拠出して、ここまで運んだものだと、子どもの頃、やけどをして味噌を塗ってもらう度に母がその話をするのだった。
 <コースとタイム>  黒沢集落発10:00―10:15貝淵峠通過―10:45種沢薬師堂下通過―11:10杉沢十字路―11:23R113コンビニ―11:47杉沢十字路―12:15高鼻峠―12:31上杉神社13:20―13:36小国町旧宿場街―13:48小国城址―13:56土塁跡―14:05小国町役場
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