前回ここに来たのは2年前の8月。テント泊荷を背負ってエッチラオッチラ登っていたら、日帰り軽装登山人に何度も追い越された。ならば我らも日帰りにしてみっかと、今回は思いっきり軽量ザック。下界は夏だったので暑さ対策だけ考えてきたら、山頂は雲の中。雨も来たりして、手が少々痺れるほどの気温低下。やっぱり山は何が起きるか分からない。前回は終わっていた飯豊竜胆に今日は会えるかもしれないと、有るべき筈の山頂草叢を探したが、ない。山頂を越えて地神山方面へ数百メートル進んだが、ない。ただ、怪我の功名。そこの草原は、飯豊竜胆こそなかったものの、白山一毛に深山薄雪草に深山金梅に、今が盛りの花の園。堪能して山頂に戻ってみれば、あったーとUnqさんの声。何と、さっき記念写真を撮った山頂標識のすぐ近くに一輪、飯豊竜胆。別名、飯豊の星。これこれ、この花。前回会ったのはいつだったか、覚えてないが、初めて会ったのはよく覚えている。もう11年も前。初めての飯豊連峰プチ縦走。飯豊へ行くなら必ず飯豊竜胆を見つけて写真に撮ってくるようにと、これが山の先輩Morandoさんからのミッションだった。あれ以来、何回見たことか。それでも今回は久しぶり。飯豊にしかない花となれば、格別だ。気温低下で閉じているかと思ったが、思いの外に、半分開いていてくれた。よう、ひさしぶりぃ。もっとも、実際にはこんなに大きくない。道々、白根葵に、山荷葉(サンカヨウ)、褄取草(ツマトリソウ)に赤物、みな群落の花々。姫小百合と日光黄菅はまだ可憐な蕾。久しぶりにたっぷりの花々に出会えた雲中山行。こんな近くのこんないい山、大事にしたいですねえ。と言いながら、帰りの車中では、遠くの山への計画話。来週の予定。 |