山の記 2022
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6月25日(土)26日(日) 岩壁の鎖攀れば 乾徳山
2031m 山梨市
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1泊遠征山行日。なのに各地の山は軒並み強風予想。どういうわけか、この山だけ弱風好天予報。というわけで、消極的選択でこの山へ。何やら中国の皇帝のお名前のような山。さぞかし謂れ気高き物語の山かと思えば、何のことはない。恵林寺の乾(いぬい=西北)に当るからとか。恵林寺と言えば、心頭滅却すれば火もまた涼しの怪川和尚で知られた寺ではあるが、それはそれだけの話。ま、それはそれとして。対面にドンと居座る富士山の頂から霊気が発せられて、この山の頂へ飛んできているのだそうで、今、我ら6名、その霊気パワーをたっぷりと浴びている最中。ただし、霊気を浴びるためには、山頂直下の岩壁の鎖を攀じ登らなければならない。スリル満点のその修行を終えて、ホッとして気を緩ませたひととき。そんな表情だから、霊気を受取っている自覚はさらさらない。もっとも、岩壁登りの前には、髭剃り岩という、身体がやっと入るほどの狭い岩の割れ目を通る修行がある。その割れ目を抜け出た先の、断崖絶壁の上から眺めた富士山。そこでの霊気の当たり具合は、山頂よりもずっと強かったような気がしている。
 渡辺伸栄watanobu
<コースとタイム>
P(大平高原)発7:16-8:22分岐-9:09月見岩-9:56髭剃岩10:15-10:48山頂-11:02鞍部(水のタル)11:41-13:02高原ヒュッテ13:10-14:14P(大平高原)着
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