山の記 2022
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7月18日(月) ニュウという ミョウな名前が気になって
ニュウ2352.2m~中山2496m 長野県小海町
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3日目は、白駒池からニュウへ。以前、天狗岳に登ったときから、妙な名前が気になっていた山。山中の標示も「にゅう」と「にう」が入り混じってる。 ネットでは、乳だとか丹生だとか藁におだとか、様々な説が紹介されていた。白駒池から山頂直下までは、仰天するほどの苔の森。八ヶ岳は全体が苔の森だが、ここのはまた格別。もののけの森と名付けられていたのもうなずける。それに、苔生した岩の上に根を張ったコメツガ、シラビソ。なんとも異様というか威容というか。ニュウ山頂は岩の山。遠く富士山も見えた。山頂から中山峠に続く稜線がまた凄まじい。西側は苔生す森。東側はスパッと切れ落ちた断崖絶壁。これまたネットで調べると、平安時代に天狗岳が大崩壊を起こし、ニュウと稲子岳の間の山体もそれに引きずられて大崩落したのだという。以前、東麓のR141を通ったとき、やたらに海のつく地名があったが、あれは、この大崩壊で千曲川が堰き止められて大きな湖ができたときの名前なのだとか。硫黄岳、天狗岳からニュウに続く稜線の東側大絶壁を見れば、それも納得。中山の分岐に荷を置いて、独り、中山峠まで往復1㎞ほどトレランの真似。途中、若い子たちを追い抜こうとして細根にけつまづいてバタリ、膝カブに擦り傷。御愛嬌のドジはおまけ。とまれ、八ヶ岳は今回で3度目。これで、赤岳から北横岳までの八ヶ岳連峰を一通り舐め尽くした。味わい深い山ではある。3日間の歩行距離29.6㎞、累積標高は、1781.4m。
 渡辺伸栄watanobu
<コースとタイム>
P発8:25―8:40白駒池(青苔荘)―10:31ニュウ山頂11:02―12:07中山峠―12:24中山13:06―14:07高見石14:21―14:46白駒荘15:04―15:18P着
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