山の記 2022
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7月31日(日) 針ノ木の雪渓登り 天国へ
蓮華岳2798.7m 長野県大町市・富山県立山町
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爺ヶ岳の頂に立った時、三大雪渓の一つだという針ノ木岳の雪渓を見た。あそこを登って針の先端に立ってみたいと思ってから5年。今、その雪渓に挑んでいる。固い雪面にアイゼンの爪を喰い込ませ、一歩一歩。急斜面の頭の上に、針ノ木峠の標識が見えた。この峠は、佐々成政サラサラ越えの現場。大河ドラマでいっとき有名になったが、歴史マニアでもこの現地に立つ人は少なかろう。峠の小屋で一休み。荷を置いて、先ずは蓮華岳へ。爺ヶ岳から見たとき、山頂部の長い大きな山だった。案に違わず長い長い山頂稜線。そこは花の園。小石を敷き詰めたガレ場の広い山頂部は一面のコマクサ。盛りは過ぎたというものの、どうしてどうして、姥桜も捨てたものではない。色は真紅になって、若い薄紅の花たちと競演共舞。誰もいなくなった天空で賑やかに賑やかに咲き舞い踊る花々。ここが天国でなくて何だろう。
 渡辺伸栄watanobu
<コースとタイム>
<1日目>
扇沢駅P発8:30―10:14大沢小屋―10:55雪渓取付11:17―13:52針ノ木峠(小屋)14:27―15:55蓮華岳山頂―16:45針ノ木小屋(泊)
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