山の記 2022
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4月25日(日) 早春の花咲く五頭山
912.5m 新潟県阿賀野市
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 30日に予定の五頭登山の下見。標高900mの五頭、登り始めの麓から高度を上げるにつれて春の時間が巻き戻されていく。麓は青葉若葉、緑に染まる。やがて登山道に薄桃色の花びら、咲き誇る岩団扇。800mの三ノ峰近くからは残雪。萌え始めたばかりの橅、楢の葉、赤子の肌の柔らかさ。枝豆の「湯上がり娘」とはこのことか。残雪の白、根開けの穴、黒々とした杉林、萌黄色の雑木林、青空を透かす木立。ザクザクと音を立てて雪上を歩く気持ちよさ。
 季節は今まさに復活の時。生きとし生きるものすべて生気を漲らす。だがしかし、老いたる我に復活はなく、時計の巻き戻しもない。只管坂を下る。
 渡辺伸栄watanobu
<コースとタイム>
P 6:30発―8:53三ノ峰―9:12一ノ峰―山頂(三角点)9:48―10:13前一ノ峰11:26―11:54三ノ峰―13:47 P着
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