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 綿野舞(watanobu)風物記2019
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6月9日 黄金崎不老不死の湯 日が沈む
遠征の山旅は途中の名所旧跡を訪ねるのも楽しみ。とりわけ滅多に山には登らないMissyさんやOkkaaにとっては花より団子の感。岩木山までの長い道中、八郎潟の寒風山、十二湖の青池、千畳敷海岸と見聞を広め、中でも泊まりのここ不老不死温泉は海端の露天風呂が絶品。その上、超格安の豪華食事ときて、日頃粗食節食に努める身を忘れ、関川マラソンの大会前だと言うのに胃袋仰天するほどに朝晩暴食。やっぱり花より団子だった。
 渡辺伸栄watanobu
山行目的は岩木山。そこを目指して日本海側を只管北上。途中に、言わずと知れた男鹿半島。男鹿といえばナマハゲ。ということで道路沿いの観光施設に立ち寄り、記念撮影。一行5人そろっての写真はこれ一枚。
男鹿半島の寒風山。駐車場から展望台に上がる階段の看板に「世界三景」とあった。三大○○と言えば、1,2番目があって、3番目が10個ぐらいあるのが普通。さて、三景となるとどうなるのかと、ネットで調べて驚いた。あの、グランドキャニオンとヒィヨルドと、ここ寒風山なのだという。正真正銘の3点。
ここが三景の一景。背景は八郎潟干拓地と潟を残した調整池。世界三景と唱えたのは、遥か干拓以前のことらしいから、一面の湖が広がった光景を讃えたのだろうか。あのグラキャンとフィヨルドと並ぶ三景だと、よくもまあ。言ったのは地質学者らしいから、地質学的にはそうなるのだろうか。弥彦山から見た越後平野はこんなもんじゃない。とんと腑に落ちないが、他の2ヶ所を見ていないのだから、大きなことは言えない。ま、三大も三景も、言ったもの勝ちということかもしれない。もっとも、他のみんながそうだそうだと言わなければ成り立たない話ではあるが。
山を下りて道の駅に寄ったら大潟村の干拓博物館があったので、一人だけ入館して、じっくりと干拓の歴史を勉強した。昭和3,40年代大増産時代、大型機械による稲作にかけた青年たちの先駆的な夢が伝わってきた。そして、コメ余りによる大波乱、戦後日本農業の変遷が改めて感慨深かった。ついでに勉強した八郎潟の名のいわれもおもしろかった。帰りの車中、皆に話して聞かせたが、だれも面白がらなかった。話術の問題か。滑舌の問題か。
山中、森の中に忽然と現れた不思議な色の湖。世界遺産白神岳の麓にある十二湖、その中で神秘的と言われるのが、ここ青池。確かに不思議な色をしている。
森と泉に囲まれて静かに眠るブルーブルー、自然とあの歌が湧いてきたが、おっとあれはシャトーだった。話が違う。
宿泊地不老不死温泉のすぐ上に立つ艫作崎灯台。難しいこの字、何と読むか、そしてその謂われはとこれまたネットを検索すると、様々に蘊蓄が傾けられていた。灯台は何故か旅情を誘う。
最後は千畳敷海岸。ここは三景には入らなかったようだ。大型観光バスが停まっていたようだが、何をするのだろうか。ま、どうでもよいことだが。今こうやって、HPをまとめているとふと、寒風山の駐車場にあった廃屋になりかけたドライブインの建物を思い出す。次々と大型バスが連なって来ていた時代があったのだ。高度成長期、それいけニッポンの時代。粗雑だが活力のあった時代。なつかしい。
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