綿野舞(watanobu)只管走記(ひたすらはしるのき) 2018
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3月18日 70の ゼッケンで拾う 心地よさ
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新潟ハーフマラソン大会 記録 グロスタイム  2:06:15
ネットタイム  2:04:07
少々えげつない話になります。
私のゼッケン№は70074、頭の2桁は70歳以上の部の印。これを胸だけでなく背にもつけて若い衆の中に入ると、どうにも気恥ずかしい思いがしてくる。いい歳こいて、冷や水だ、などと見られてないかと、年寄りはどうもひがみっぽい。身の程をわきまえてずっと後尾からスタート、控えめに進む。と、後半、先に進んだ若い衆がどんどん落ちてくる。60代、50代、40代・・・とにかく、皆自分よりは若い番号。それを次々と抜いていく。これをマラソン用語で「拾う」と言う。あのQちゃん曰く、これもマラソンの楽しみだと。拾う楽しみだけにしておけばいいのに、私は、心の中で「どうだ、背を見ろ、こっちは70番だ、年寄りを見下すな!」などと思っている。要するに優越感に浸っているのだ。勿論、その私をどんどん抜いていく若い番号もあるにはある。だから、本当は「武士は相身互い」なのに、互いを思いやるべきランナー魂を忘れているのだ。情けないことだが、ひがみの裏返し、どうも知らず知らずに正真正銘の年寄り根性になりつつあるようだ。青島幸男の意地悪ばあさんを思い出す。アブナイアブナイ。せめて、70番に追い越された人、発奮してあそこで立ち直ってくれていればいいのだが。
 渡辺伸栄watanobu
ビックスワンからの朝景色。粟ヶ岳、浅草岳、守門岳。清々しい一日の始まり、何やらいいことに出遭えそうな予感。レース中、16㎞付近だったか、真正面に白嶺の飯豊連峰を見ながら走るコースがあって、実に気分爽快、その辺りのラップは5分30秒台、自分としては最良のペースで走れた。
朝食後、まずはトラックでUnqさんとウォーミングアップ。いつもは30分程のアップを今回は時間がなくて15分程で切り上げた。結果的にそれがよかったような気がする。
アップを終え着替えて、いざ出陣!のとき。とにかく寒い、2度くらいか、スタートまでの寒さしのぎにビニルカッパを被る。Unqさんは、長そでシャツを下に着て、ネックウォーマにニット帽。私の腕はカバーだけ。それでも9時ごろに4度近くなって薄日あり、腕のカバーは下ろし、手袋も脱いだ。
ゴールインして、フィニッシャータオルを掛けてもらいトラックをぞろぞろ歩いて記録証発行所へ進む。スタンド2階席にいたOkkaaが画面中央にいる私を見つけて撮った1枚。この頃にはUnqさんはとっくに着替えを終えてスタンド席後部に立って眺めていた。身辺多忙の今季、Unqさんの走り込みはいつになく少なかったが、それでも自己ベストに近い1時間30分台。さすが元旦のメダリスト、余裕というべきか。本人は、練習もろくにせずに最低限勝ち越すのは横綱の相撲だなんて妙な譬え。多分、こんなにタイムが出せるとは思っていなかったのだろう。蓄えた地力というものだ。
戦い済んで日は中天、いざ、引上げじゃ。チーム只管組。お陰様でした、朝飯を用意していただいたり、早くからありがとうございました。次は3週間後の笹川流れマラソン、よろしくお願いします。
次回のために反省と課題
km ロス 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11
ラップ 2:08 6:09 5:59 5:59 5:58 5:49 6:03 5:44 5:44 5:40 5:45 5:39
km 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 0.1
ラップ 6:27 5:42 5:44 6:39 5:37 5:38 5:43 :5:37 5:46 5:42 1:03
最初の1㎞は予定通り。2㎞からやや息苦しく、先が不安になるもペースは自然に6分を少し切る。4㎞過ぎたら調子が出てきたのが分かった。給水のタイムロスを別にして、ほぼ5分40秒台、ときに30秒台。無理をしてではなく、自然に近いペースでリズムよく歩を刻めた。20㎞の給水は停まらずロス無し。まずは大成功。
<成功の要因>
① 平坦なコースと最良の気候条件、これが一番。ただし、練習があってこそ好条件。
② 朝のコーヒー。軽めのアップ。スタート前の攣り薬とエネルギーゼリー。
③ 原則週5日の練習(原則通りにならないことも多いが)
 1日目 15㎞~20㎞の長距離走
 2日目 10㎞ジョグ+ウインドスプリント3本
 3日目 10㎞ビルドアップ走又は10㎞ペース走 最後2㎞はキロ5分半~20秒
 4日目 休み
 5日目 3㎞走の後、1㎞5分のインターバル走5本、間走はドーム2周
 6日目 10㎞ジョグ+ウインドスプリント3本
 7日目 休み
予定を睨みながら2週間の練習計画を立てた。山行が入って原則通りにならなくても気にしない。疲れ具合をみて適宜抜く。要は、柔軟に、いい加減に。
④ フォームと呼吸法の改善
骨盤を持ち上げるように意識して走ること。これで走ると、キロ6分半のつもりが6分にはなっていることに気付いた。歩きもそうすると自然と体が前に出るようだ。
これまで慢性鼻炎気味で鼻づまり口呼吸、これは排気の一部を吸込むことになり効率が落ちるらしい。怪我の功名、鼻水が垂れて困るのですすり上げて走っていたら自然と吸気が鼻呼吸になった。心成し呼吸が楽になったようだ。
⑤ 筋トレ
走る前か後にスクワット中心、腕筋、腹筋、背筋、脇腹筋、片足立ち、体幹スタビラも。
スクワットは、太腿だけでなく脹脛、腰回り、尻の筋肉と6~7種ぐらいで、各20回。
⑥ 大会直前の休養調整
絶好調だったのは大会の4週前と3週前。2週前は疲労蓄積で、走る前の調子は上々なのに少し走れば息が上がり足重の体幹疲労状態。それで1週前は思い切り練習内容を落として走りながら脱疲労を心掛け、前日は完全休養。当日はやや疲労が残っている感じだったがアップでウインドスプリントを入れたら何とか身体が軽くなった。結果として調整が上手くいったということだと思う。
絶好調の時期を大会当日に持って来れるものかどうか、まだよく分からない。

かなり練習をしてきたが、難行苦行の果てに報いがあるというのでは決してない。練習も本番も楽しんで走っている。苦痛だけになる寸前で楽しむ、寸止めのコツ。果実は常に楽しさの先にある。
大体、訓練によって自分の身体が変わるのが分かって面白い。ハーフで2時間10分かかっていた頃、2時間6分は夢のまた夢。それがいつしか6分で走れるようになり、今回は4分。なら、2時間切りも可能かもしれない。やり続けてみなければ分からない。続けられるのは面白いから。何事も楽しくなければ続かない。
登山もまったく同じ。山頂到達のために途中の難行苦行を堪えているのではない。途中の難行も、花あり景色あり山気あり人ありで楽しいから、結果として楽しんで山頂に達せられる。
山もマラソンも、難行苦行に見えている人は、その楽しさが分からないだけなのだが、どうやって難行を楽しみに変えるか、そこが今ひとつ説明できないもどかしさがある。楽しそうだと思わない人には無理なのかもしれない。


<反省>
ほぼ5㎞毎の給水3ヶ所でタイムロスしたこと。その原因は、思い違いにある。
ハーフなのに、フルと同じに考えて、物品をウエストポーチに入れてしまったこと。固形ぶどう糖、アミノバイタルゼリー、攣り薬、塩熱サプリ、それらを別々に小袋にいれてポーチに入れた。
さて、最初の5㎞ではぶどう糖1個補給の予定で、給水所が見え始めた辺りで走りながらポーチを探る。別な小袋ばかり出てきて目的物がなかなか出てこない。フルでも同様にやったのだが、どうも勝手が違う。キロ7分のフルだと、ブドウ糖を取り出して包みを破り口に入れた頃ちょうど給水所で、コップをとり走りながら水を飲んで流し込むことができた。それがどうだ、キロ6分のハーフ、給水所に着いたときはようやくぶどう糖を取り出した頃、それでは手がふさがってコップはとれない。必然的に止まって包みを破りコップをとって水と一緒に飲むことになる。それで10数秒のロス。
次の給水はもっとひどい。今度は早めにと、10㎞の手前でゼリーの袋を取り出した。が、給水所は11㎞、結局、片手にゼリーを持ったまま1㎞も走ることになった。余り早くゼリーを口に入れると喉に粘りついて苦しいので、給水所の直前でと思っているうちに、給水所が見えず、これまた到着してから容器を破りゼリーを口にいれる破目になって、止まって給水。ゼリーを絞り出して飲み込むのに少々時間がかかり、ここで40秒のロス。
次はもっとひどい。12㎞付近で右足指付根に違和感、痙攣の前兆。すぐに水なしで攣り薬を飲めばよかったのに、15㎞の給水までは持ちそうだからと様子見。給水所が近づいてポーチから薬を出そうとする。攣り薬はビニルの小袋に入れてある。それがなかなか出ない。やっと取り出してビニル袋を開けようとするが、チャック式のそれがまた中々開いてくれない。結局そのまま給水所に到着、とまってチャックを開けてさらに薬袋を破り、口に入れて薬で流し込んでと、なんとここで50秒ものロス。
計1分40数秒のロス、これは大きい。
結局、キロ7分のペースでできたことが6分のペースでは難しいことに思いが至ってなかった。それよりも何よりも、この時季のハーフには、フルほどの物品は不要だということ。それから、もっと手際よく取り出せるための収納の工夫が必要であること。いやはや、何事も経験してみなければ分からない。今回も勉強になった。人間、幾つになっても勉強、勉強。
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