綿野舞(watanobu)只管走記(ひたすらはしるのき) 2018
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6月3日 もぎたての 桜桃甘く 道長く
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東根マラソン大会ハーフ 記録 グロスタイム  2:33:09
ネットタイム  2:28:37
マラソン大会というものに初めて出場したのが、4年前のこの大会。だから、今回でマラソン5年目に突入。その記念すべき大会で、最長不倒記録を出してしまった。有り体に言えばワースト記録。原因は暑さということにしておこう。8㎞を過ぎて、大混雑の給水所で足が止まり、あとは完走だけを目的にした。気持ちが萎えて頑張る気力が出てこない。10㎞を過ぎれば下り、トボトボテレテレと走り、たまに歩く。サクランボ農園の道では毎年笊いっぱいのサクランボが振舞われるので、それを期待した。ところが、笊はない。サクランボの木の下で農園の小母さんが直に木からもいでランナーに手渡ししていた。真っ赤なあったかい実を両手に5粒ほど頂いた。その実の甘いこと。ちょうど攣り防止の粉薬を口に含んでいたところだったので、サクランボの果汁で薬の粉を飲み込んだ。それでも、もはや元気というものは出てこない。沿道の応援の子たちとタッチしたり、歩を遅くしてゆっくりミストを浴びたり、特産品エイドではフルーツゼリーを4杯も食べたり、いい加減な走りで只々遠いゴールを目指した。周りを見れば、同じような人ばかり。2時間50分の制限時間内完走のみを想う同志たち。もちろんラストスパートもなし。ゾロゾロとフィニッシュゲートに吸い込まれていく。
 渡辺伸栄watanobu
ゴールして、もちろん、高揚感も充実感もない。炎天下、やっとの思いで辿り着いた割には、疲れ切ってもいないし、それほどの消耗もしていない。あるのは只安堵感。こんないい加減なマラソンは5年目にして初めて。レース終盤、コース途中や会場内に救急車のサイレンを何回も聞いた。結果的には、「今日は記録を狙う日ではない、安全第一に」というゲストの瀬古さん千葉さんの忠告に従った形になった。無事完走しただけでオーライということにしておこう。
スタート位置は、ずっと後方。号砲が鳴っても集団はほとんど前に進まない。スタートラインを越えるまで、なんと4分32秒もかかった。Unqさんならほとんど1㎞も先に行っている時間だ。最初の1~2㎞はこの混雑集団をすり抜けて前に前にと出た。そのジグザグ走行が結局8㎞までの上りで思いのほかの消耗をきたしたようだ。これが今回最大の失敗だった。
1㎞毎のラップ(ロスは号砲からスタートラインまでのタイム差)
km ロス 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11
ラップ 4:32 6:15 6:10 6:15 5:56 6:05 6:11 6:36 6:25 7:52 8:21 6:24
km 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 0.1
ラップ 7:18 7:27 7:45 7:24 7:48 7:27 7:04 7:56 7:31 7:12 1:14
スタートライン通過直後。カメラを構えて待つOkkaaの前で余裕のポーズ。この時点でもまだほとんど走ってなくて、ウォーキングかスロージョグかの状態。ガマンしきれなくて、この後ジグザグ走行で前へ前へ。 
いつもの阿賀北山岳会只管組3名。新調したテントを張って万全の態勢。朝のウォーミングアップを早々に切り上げて、スタート地点集合までの余裕のひととき。朝の内は冷涼だったが、日が昇るにつれて陽射しが強まり、気温が上がりだした。さてはてどうなることやらと、少々不安気味。
そして、レースを終えてみれば、タイムはともかく、この炎天下3名とも無事に完走。まずは、めでたしめでたし。そういえば、月刊誌ランナーズに谷川真理さんが書いていた。年間何回も出るレース、毎回、精一杯走るというものではない、重点を置くレース、練習代わりのレースと、いろいろ軽重をつけて工夫すべきと。だから、只管組と言えども、只管タイムを狙うときと、只管完走を狙うときと、只管食べるときと、ま、いろいろあっていいのだ。
 
会場は、陸上自衛隊の神町駐屯地。とにかく何もかも広々としているのはこの会場の魅力。様々な兵器も展示してある。戦車というものに初めて手を触れてみたが、まるで分厚い鉄の固まり。これで時速50㎞超で走るというのだから、驚く。それに、この狭い砲塔の中から大砲を打ち出すという、内部にいる兵士の過酷さを思わずにはいられなかった。
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