綿野舞(watanobu)只管走記(ひたすらはしるのき) 2018
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11月4日 あわよくば 2時間切りか 腰砕け
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五泉マラソン大会ハーフ 記録 グロスタイム  2:09:07
ネットタイム  2:08:51
今回も事前の練習は順調に仕上がった。この日朝のアップも軽快だった。今度こそいけるかも、と思った。ハーフのベストは3月の2時間4分。だから、いつか2時間を切りたいと思ってきた。1週間前も2時間ちょっきりで20キロ走った。だから、キロ6分でハーフを走り切る自信はある。が、それだと2時間6分。その6分を削るには、少なくともキロ5分45秒で走れば何とかなりそうな計算になる。今の自分の力では、キロ15秒の削りはかなりキツイ。が、最初から完走だけを狙う安全策では面白くない。などとつい身の程知らずに思ってしまう。これまで、そうやって何回も失敗した。途中で失速してタイムが無理と分かると腰砕けになり、歩いたり最悪リタイアとなった。
偶然、同じ悩みの相談が、Unqさんから回って来る月刊誌ランナーズ今月号に載っていた。誌上の回答は、タイムにこだわり過ぎて完走へのモチベーションが低くなっていること、それは、感謝と感動を忘れているためとあった。心当たりがあった。タイムが更新できないならゴールしても仕方がないような、生意気な気持ちになっていた。タイムがどうあれ、苦しさの中を一歩一歩前へ進む喜びがあり、その結果としてのゴールには達成感や有難みが大きかったはず。それがいつの間にか、初めの頃の感動や感謝を忘れかけていた。初心思い出すべしだ。だから、今回は途中失速しても、何が何でも歩かずに完走しようと心に決めて臨んだ。
 渡辺伸栄watanobu
いつも一緒の阿賀北山岳会只管組の三銃士。ゴールしなければ感謝の言葉も出しようがない。またダメだった~バスだった~では、申し訳が立たない。
そして付き添いのOkkaa。日々の栄養補給はOkkaaのお陰だし、大会も練習も、充実して過ごせているのはこの三人のお陰。感動と感謝がマンネリで薄れかけていた。
14kmの分岐を過ぎた辺りか。Okkaaがグラウンドから1㎞も歩き、ここまで出張って折り返してくるのを待っていたらしい。コスプレのスカート姉ちゃんの前を行くのが私。2時間切りをと意気込んだものの、記録を狙うには少々暑すぎた。最後の折り返し点へ向かう緩く長い登り道、ここからが最大の山場・・・さて、結果は?
1㎞毎のラップ(ロスは号砲からスタートラインまでのタイム差)
※最後の100mが50秒というのは変で、本当は35秒ぐらいのはずなのだが、GPSの1kmラップがコースの㎞標示より若干早めに出るため、誤差が最後の100mに集積されて50秒になる。実際は各km毎に約0.7秒くらいずつプラスされて、最後の100mが35秒くらいになるはず。(僅かな誤差なのでどうでもいいことなのだが)  
km ロス 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11
ラップ 0:16 6:20 5:48 5:45 5:44 5:46 5:58 5:57 5:47 6:02 5:52 6:04
km 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 0.1
ラップ 5:53 6:02 6:03 6:20 6:35 7:05 6:50 6:34 5:41 5:56 0:50
最初の1kで6分20秒、原因はスタート直後の混雑のためで仕方ないのだが、早くも2時間切りには暗雲。それでも、何とか2時間に近づけようと2k目からはペースアップ。4.5kで折り返したら緩い登り道で向い風、徐々にペースは落ちて10kで59分。2時間切りはもう無理か、2時間4分の自己ベストには持ち込めるか、後半の勝負だと気合を入れ直してはみたものの、しかし、ちょっとの坂道があるとペースダウンしてキロ6分を出たり入ったり。前半の陽射しと発汗が祟ったのか、徐々に元気喪失気味。
14kを過ぎると緩いが長い登り道で大幅にダウンし始め、何とか登り切って16k過ぎ、谷へ下る急坂があって、その下りでペースを上げようとした途端、左足裏ハムにピリッときて足攣りよろけ。慌てて攣り止め薬を出し水なしで口に入れて、どうにか治めて走り出した。折り返して、さっき足攣りした坂を逆に登り返し終わった途端にまた足攣りがきた。そんなこんなで、結局17k18kで大失速。
そのあと、何とか立て直してペースを上げ、ラス1kの坂も走り上り、何人もゴボウ抜きしてゴールしたのだが、時すでに遅し、2時間に近づくどころか、9分も離れてしまっていた。結局、2時間切りは夢のまた夢。来年春の新潟ハーフへ持ち越しとなった。
ところで、帰宅して改めて、一昨年の五泉大会ハーフの記録を見たら、2時間10分19秒、だから今年の方が1分28秒速かったのだ。もう記録を縮めるのは無理なのかな、などと少々弱気になっていたのが、それを見てホッとした。レベルが低い分だけ、まだ伸びしろは残っているのかもしれない。
それもこれも、ゴールしたから言えること。ゴールしなければ、すべてはふい。
2018年の最終大会、お陰で何とか良い終わり方ができた。次は、元旦マラソン10k。目標は55分切り。今の自分のレベルでは相当難しいタイムだが、2日休んで練習を開始しよう。儚い夢でも、挑戦は続けること、そして、何が何でもゴールだけはすること。高齢マラソン6年目に入る。
それにしても気持ちの良い秋晴れの大会だった。背に受ける陽射しは暑いくらいだったので、給水所の少なさが辛かったが、終始目にする大倉山、菅名岳、鳴沢峰は赤みがさして青空に映えていて、それに毎度のことだけれど、沿道の応援がとても暖かくて、これで3回目になるが、年7回のうちもっとも気分の良い大会だ。来年はフルマラソンを復活させるとのこと。昨年、フル自己ベストの大会、1年後を楽しみにしている。
2018年の只管走記はこれにて終了。All's well that ends well.
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