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 綿野舞(watanobu)只管走記(ひたすらはしるのき) 2020
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1月1日 1分のおつり 返すのは1年後
村上市元旦マラソン10㎞ 記録 1:01:00 
 
♬ 幸せは歩いてこない だから走ってゆくんだよ 1日5キロ3日で10キロ1ヵ月走れば100キロだ 人生はワンツーパンチ 汗かき笑顔で走ろうよ あなたの走る後ろから 緑の風が吹いてくる ソレッ 腕を振って足を出して ワンツーワンツー 歩かないでハシレー ソレッ ワンツーワンツー ♬
走るのは楽しい。楽ではないが楽しい。走っている最中、走った後、湧いてくる幸せ感はもはや中毒症状。ドームで走るのも土手を走るのも楽しいが、街の中を走るのはもっと楽しい。それが、車を通行止めにして車道中央となれば、楽しさを通り越して痛快事。だから、誰に頼まれたわけでもなくマラソン大会に出場する。選手の皆さんなどと呼んでもらえるのは、この時だけ。まるでアスリートの気分。こんな気持ちの良いことはない。
苦しさと気持ちのよさの閾値を探りながら走る。まだいけるか、少し落とすか、自分との対話。この場合の自分とは、実は私の身体を構成する60兆の細胞諸君。彼らが何を思い何を訴えているか。彼らをどう騙しどう黙らせるか。どう発奮させるか。彼らとの駆け引き。自分を客体視するのだから、マラソンは哲学的で奥が深い。この思索も楽しさの一つ。
ゴールしたら、予定していた1時間に1分の余分がついていた。想定外のおつりをもらった気分。1年後のこの大会で取り崩すまでの貯金と考えれば、1年間の練習の励みになろうというもの。年々タイムは落ちているが悲観することはない。走ることは明日から続く未来への希望。
ほぼ同着くらいだったのだろうか、ゴールから控え所まで歩く間に一緒になった年配のお母さんランナー、独り言なのか私に話しかけたのかよくわからなかったが、誰かと共感し合いたかったのだろう。満足のほほ笑みは、多分私の顔でもあったろう。
走るのは楽しいだけでない。副産物も大きい。何よりも快食快眠快便。それに、大好物のアイスクリームを食べる格好の言い訳にもなるし、いいこと尽くし。
冒頭の替え歌は、勝手に作って勝手に名乗った「元気教総本家の会歌」
さあ、みんなで会歌を歌って、オリンピックイヤーの2020、走り出そう。ソレッ、ワンツーワンツー
 渡辺伸栄watanobu
10:40のスタートを待つ、Unqさんと二人。カメラマンは応援団のYoumyさん。我が家のOkkaaは留守番。何しろ今年は元旦早々共同湯の当番に大当たり。私も元旦の夜は共同湯の風呂掃除。さて、この場所は上級ランナーたちのスタート位置。下級の私はこの後すごすごと後方へ移動。それにしても、写真を見て分かったのは、Unqさんとの決意感の違い。この辺りが上級と下級の決定的格差。格差是正は程遠い。
 
1周目の税務署前、だからまだ2㎞地点を越えたばかり。なのにもう息が荒い。いつもの練習でも4㎞くらい走らないと本調子にならない。2周目にここを通った時は、我の前に人はおらず我の後にも人はおらずの独走状態だった。
2周終わってゴールして、誰もゴールしてこないのを幸いに、ゴール係の高校生にシャッターを頼んだ。迷惑な顔一つ見せず快く応じてくれた彼に感謝。今年はカメラに向かって努めて笑顔を作ることに決めた。が、どの写真も笑うと目が閉じている。どういうわけだ?
Unqさんは4位で、さすがの毎年連続入賞。それでも、3年連続のメダルを逃して少々物足りなそう。
km 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 ロス 実質 
ラップ 6:08 6:10 6:08 5:59 6:10 6:13 6:13 6:07 5:56 5:53 0:05 1:00:55 
元旦マラソンはこれまで、毎年1時間を切っていた。去年は55分の自己ベストを狙って大失敗。今年こそはと意気込むべきところだが、それは無理と分かっていた。加齢は誰でも走力を落とす。その上、足の故障で練習量半減。土手を走ってみれば、キロ6分のペースで10㎞はどうにも無理のよう。最悪1時間5分かと見込んでいた。結果はちょうど1時間にプラス1分。(細かく言えば、スタートのロスタイムが5秒で、1時間55秒。)1キロ当たり6秒を縮められなかったのが、今の現状。
10㎞1時間超は、6年前の東根マラソン大会初戦の記録。下級を通り越して初級にリターン。だから、ここから再スタート。今日の1分は来年への貯金。必ず取り崩して、せめて初級から下級へカムバックを狙わねばと、やる気が湧いてきた。
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