山の記 2020
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9月20日(日) 30m登っても 山は山    <東北山旅3日間の1日目>
寒風山354.7m 秋田県男鹿市 地理院地図は→こちら
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3日間の東北山旅の始まり始まり。初日の山は寒風山。駐車場からの登りは高度差30mでも、標高355mの立派な山。日本海に突き出した男鹿半島にあるだけに、その眺望は広大。足下には八郎潟を干拓してできた広大な稲穂の海と海岸線。遠く雲に霞む白神山地。さすがは世界三景と名乗るだけのことはある。
 渡辺伸栄watanobu
寒風山への途中立ち寄った太平山PAに、ババヘラアイス。秋田に来たらこれを食べずになるものか、というくらいのもの。それにしても、なぜ他県に広がらないのか?秋田限定特許でもあるのだろうか。そういえば、芋煮会も山形県以外広がらないなーと言ったのは、ずっと後日のUnqさん。
これもいつもの立ち寄り地。男鹿と言えナマハゲ。ここで記念写真をとらずに行くものか、というくらいのもの。我家のOkkaaはとにかくうれしいらしく、3日間笑いっぱなし。二人で旅行してもこんなに笑うことは絶対にない!
寒風山の登山道?にピンクの花々。ん、これは?とよくよく見れば、なんと、ハクサンフウロ!高山植物のはずでは?緯度が高いせいだろうかなどと、つぶやきながら登る。30m、登ったことになるのかどうか。階段なら10mでもすごく昇ったというから、こっちの漢字ならいいのか。
山頂では、ナマハゲ太鼓の演奏中。秋田知事さんはTVで、他県者の来県はお控えくださいと言っていたのを思い出した。駐車場の他県ナンバーは、ちらほら。なるべく小さくなって、人ごみには入らないように遠慮しいしいシャッターを切った。
演奏終えて一休みの鬼。お疲れさまー。と思いきや、この後すぐ、子どもさん方を抱っこしての撮影会があるのだった。中には泣きわめく幼児と、それを見て大喜びの親。これでしばらくは言うことを聞かせられるタネができたと、ほくそ笑んでいるふう。子育てにナマハゲ効果。それにしても、世界三景とは大きく出たもんだ。
男鹿半島の突端、入道崎に来た。ここが北緯41度の標示。緯度1度の距離はほぼ111㎞だそうだから、330㎞は北に来たことになる。ここの駐車場についた時、売店食堂がずらり。女性陣、岬に背を向けいそいそと食堂メニューへ、どこの食堂もウニ丼がメーンで、垂涎もの。まずは岬を見物してから!と声がかかって、食事はその後に。もちろんウニ丼。
岬と言えば灯台。灯台と言えば、我らの年代では灯台守。喜びも悲しみも…と、どこか哀愁を感じてしまうが、現代の灯台はほぼ役目を終えたらしく、もちろん灯台守もいない。ただの展望台。そのせいだろうか、灯台そのものがどこかサバサバして明るくスキッとして見える。
戸賀湾を一望できる八望台。展望台の左すぐ下に見える水面は二ノ目潟。水蒸気による爆裂火口で周囲が山にならなかった地形をマールというのだとか。一ノ目潟、三ノ目潟も周りに散在する。展望台の隣に「八望潟をもりたてる店」と大書された看板の懸った店があった。どうやら廃店の風情。かつては大いに盛り立てたのだろうが、灯台のようにサバサバ、スキッと、というわけにないかないように見えた。
初日の泊地は、入道崎近くのナマハゲオートキャンプ場。本来は田沢湖まで駒を進めて湖畔にキャンプする計画だったのだが、寒風山で電話を入れたら、満杯と断られた。どこのキャンプ場も、コロナ対策で人数制限予約制。それで急遽近くのこのキャンプ場に電話を入れて、予約を取った。来てみれば、大型キャンプ場のここも家族連れで満杯状態。コロナを避けて、キャンプが大流行のよう。ファミリーキャンプの大型テントが林立する中で、我らの登山テントはどうにも場違い。その上、入道崎で夕食を食べてきたから、静かに静かにティータイム。バーベキューで大賑わいのキャンプ場の中で、煙一つ立たない異様な雰囲気の一角となった。
夜半に驟雨。テントの中で聞く雨も、嫌いではない。それに、雨に濡れた重いテントを翌日担いで登山となればこれは大ごとだが、車に積むだけだから気が楽な雨。
YouTubeはこちら⇒ 第1部 寒風山と八幡平
⇒ 東北山旅3日間の2日目・八幡平へ続く ⇒こちら
Unqさんの山行録は ⇒こちら
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